スカイツリーの防水 ②
スカイツリーの防水 ②
バベルの塔は「石と漆喰」の代わりに「煉瓦とアスファルト」で天を目指した。
現代の空樹・スカイツリーは「鉄とガラスとシリコーンシ―ラント」で雲を突く。
2012/08/22に「スカイツリーの防水面積とシーリングの長さ」に取り上げた話題の続きです。
2012.9.7撮影(エルマー35ミリF3.5 OMD)
バベルの塔にはモデルがあった。それが古代メソポタミアの「ジグラット」。バビロニアの神殿「ジグラット」は日干しレンガとアスファルトによる超高層建築。バベルの塔に先立つメソポタミアの高層神殿ジグラット。
グスタフ・ドレ画。聖書物語より「バベルの塔」。
2012.9.07撮影。(ニコンフィールドスコープ600ミリF13.5 OMD)
スカイツリーの電波塔としての想定耐用年数は100年。25年後に塗装表面は再塗装する。メンテナンスのためにフレームの周辺に10メートルごとに、ゴンドラつり下げ用の環が付けられている。
古代メソポタミア、ウルの遺跡にあるジグラット(多層構造の神殿)。紀元前2200年頃ウル・ナンム王が建設した7層の神殿で、上から金、銀、橙、青、赤、黒、白に塗ってあったらしい。下2段が現在残っている。考古学者達によって発掘されたジグラットの素材はレンガとアスファルトだった。すなわち古代メソポタミアの超高層神殿の防水材はアスファルトという訳だ。
>>「バベルの塔に先立つメソポタミアの高層神殿ジグラット」を読む
バベルの塔:かつて世界中に言葉はひとつしかなく、みな同じ言葉を話していた。東からやってきたあるグループが、シンアルの地に住み着いた。そして「レンガを焼こう」と話あった。石の代わりにレンガを、漆喰の代わりにアスファルトを用いて、「さあ天まで届く塔のある町をつくり有名になろう」と言った。
神は塔を見て「彼らは一つの民で、みな一つの言葉を話しているから、このようなことをし始めたのだ。彼らの言葉を混乱させ、互いの言葉が理解できないようにしよう」と言った。そして彼らをシンアルの地から全地へ散らされたので、塔と町の建設はストップした。町はバベル(混乱)と呼ばれるようになった。神が言葉を混乱させ、人々を散らしたからである。
(旧約聖書 創世記11章 1~9節)
「シンアルの地」とはメソポタミアを指す。古代のレンガは日干しレンガである。火で焼いたレンガが普及するのはローマ帝国時代になる。
2012/09/09(日) 10:55:53|ニュース|