バベルの塔に先立つメソポタミアの高層神殿ジグラット
バベルの塔に先立つメソポタミアの高層神殿ジグラット
「聖書と防水」3部作
発掘されたジグラットの素材はレンガとアスファルト
古代メソポタミア、ウルの遺跡にあるジグラット(多層構造の神殿)。紀元前2200年頃ウル・ナンム王がが建設した7層の神殿で、上から金、銀、橙、青、赤、黒、白に塗ってあったらしい。下2段が現在残っている。
世界中に言葉はひとつしかなく、同じ言葉を話していた。東のほうからきたある人たちが、シンアルの地に住み着いた。そして「レンガを焼こう。石の代わりにレンガを、漆喰の代わりにアスファルトを用いて、さあ天まで届く塔のある町をつくり有名になろう」と言った。
神は塔を見て「彼らは一つの民で、みな一つの言葉を話しているから、このようなことをし始めたのだ。彼らの言葉を混乱させ、互いの言葉が理解できないようにしよう」と言った。そして彼らをシンアルの地から全地へ散らされたので、塔と町の建設はストップした。町はバベル(混乱)と呼ばれるようになった。神が言葉を混乱させ、人々を散らしたからである。(旧約聖書 創世記11章 1~9節)
「シンアルの地」とはメソポタミアを指す。古代のレンガは日干しレンガである。火で焼いたレンガが普及するのはローマ帝国時代になる。
2011/01/06(木) 08:44:24|ARCHIVES|