「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2015年9月5日 号(№260)

2015年9月5日 号(№260) kagenn

2015年 長月ながつき 平成27年、昭和90年、大正104年、明治148年

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「いま、地域と生きる建築」をテーマに東海大学湘南キャンパスで
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異人井戸の茅葺き屋根

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明治6年の国内油田 手掘り井戸の屋根
668年の出来事として、日本書紀に書かれた「燃える水」その後の話です。>>つづきを読む

絵日記

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黒川紀章の代表「メタボ建築」保存活動

クラウドファンディングによる中銀カプセルタワービルの保存・再生運動
出版プロジェクトのクラウドファンディングが目標の150万円軽くクリアー

恐らくかなりの漏水なのであろう P2110783

前田達之氏らカプセルのオーナー・住人が昨年、「 中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」を立ち上げた。「カプセルを今後も使い続け、また世界に誇れる建築遺産として保全していくために、他のオーナーはじめ、管理組合と管理会社へ働きかけを行っていく」というものだ。 URL:http://www.nakagincapsuletower.com/

そして保存に向けた運動の一環として、 カプセルのすぐれたデザインや、カプセルの住人たちの生活ぶりを紹介する書籍の出版を企画した。出版にあたっての制作費を調達することはもちろん、中銀カプセルタワービルという建物をより広くPRし、保存に対する関心を喚起していくために、目標150万円、期限8月15日とするクラウドファウンディングを立ち上げ、目標額を大きく上回る形で、締切を迎えた。コレクター数323人。集まった金額2,036,000円。となった。

全体にネット P2110776

ファンドの用途は、中銀カプセルタワービル、本邦初の書籍化である。1972年の竣工当時から、雑誌・テレビなど多くのメディアに取り上げられてきた「中銀カプセルタワービル」。設計者である故・黒川紀章氏が東京都知事選に出馬した際にも話題を呼んだが、この建築だけを紹介した書籍は、なかったという。

窓変更 P2110820

プロジェクトによれば

今回の書籍化では、①図面や施工写真から見えてこない、住人目線の “生きたカプセルの記録” を形にして残すこと ②カプセルの十人十色の活用法を見せ、狭小空間で暮らす現代人へのライフスタイル事例を提案すること の2点を目指し、豊富な写真と取材記事で「カプセルの今」を紹介する。

書 名:『中銀カプセルタワービル 銀座の白い箱舟』(仮)
編 著:中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト
内 容:カプセル住人の行住坐臥/カプセル住人坐談会/リノベーション事例集/カプセルのこれから/カプセルに入居するには……等

判 型:A4変形判(天地/210×204mm)
装 丁:並製128ページ、カラー/モノクロ
予 価:2000円(全国書店にて流通)
編集・発行:株式会社青月社(東京都千代田区)
刊行予定:2015年10月末

著作権使用料(印税)の100%、全額が、中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトの活動資金に充てられ、永続的な活動支援に繋げる。

という計画。

計画の協力者は、専用サイトから「コレクター」として支援する金額を1000円から20000円までの6つのコースから選んで参加するという方法だった。支援金額によって特製の缶バッジ、ポストカード、書籍『中銀カプセルタワービル 銀座の白い箱舟(仮)』、同書籍巻末に名前のクレジット、カプセル内部の見学などの特典が付く。「見学」ができる2万円コースは募集開始早々に完売した。

各ユニットの劣化は激しそうだP2110802

「中銀カプセルタワービル」

戦後復興から高度経済成長期へ移行した1960年代、日本で発祥した建築運動「メタボリズム」が世界へと広まった。 運 動の発端は、1960年の<世界デザイン会議>で丹下健三が提唱したメタボリズム思想。「メタボリズム」という言葉は生物学用語で 「新陳代謝」を意味している。“生き物が環境にすばやく適応しながら次々と姿を変え増殖していくのと同様に、建築や都市も有機的にデザインされるべきである”というものだった。

中銀カプセルマンションこと「中銀カプセルタワービル」。昭和47年(1972年)竣工。黒川紀章の初期の代表作で、当時世界的に話題になった「メタボリズム建築運動」の世界初の実用建築なのだそうだ。

建物名:中銀カプセルタワービル
設計:黒川紀章/黒川紀章都市計画事務所
所在地:東京都中央区銀座8-16-10
用途:集合住宅
規模・構造:SRC造、一部S造、地上11階~13階地下1階
建築面積:429.51㎡  延床面積:3091.23㎡
竣工:1972年(昭和47年)

1の目サイコロがたくさん積み重なっている。西洋人にはドラム式の洗濯機に見えるそうだ。「幹」に取り付けられた床面積10平方メートルの立方体ユニットを交換することで、建物としては新陳代謝を繰り返すことができる。残念ながら、2007年に管理組合の議決で解体が決定したのだが、実行されないまま時効になり、「保存か建て替えか」振り出しに戻った格好だった。しかし今回の保存・再生プロジェクトの成功により、世界初の実用メタボリズム建築が、メタボであることを実証できる可能性が出てきた。

涙ぐましい補修あとP2110730

この建物は、ユニット間の隙間が狭く、作業スペースが取れない、ユニット貫通部の複雑配管などにより、防水的にはアンタッチャブルな建物として有名だった。営業的には誰も手を出したがらない物件ではあるが、今回の保存運動に刺激を受けて、「世界初の試みに手を貸してやろう」と、防水アンタッチャブルに挑戦する猛者の出現に期待する。

コーナー補修 P2110816
見せ場満載だ。

見せる配管改修で、これはチャームポイントになる可能性ありP2110744
見せる配管改修で、これはチャームポイントになる可能性あり。

2015/08/21(金) 16:26:36|ニュース|


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

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