「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2014年1月16日 号(№179)

2014年1月16日 号(№179) 画像の説明

2014年 睦月むつき 平成26年、昭和89年、大正103年、明治147年

画像の説明画像の説明

神さんの居はるとこに土は置けへん

画像の説明

檜皮葺きの屋根に瓦や銅板の棟包。ところが本殿の棟だけは瓦は載せない。なぜだろう?
京都板金工業組合理事長の田原 茂さんが触っているのが、世界文化遺産賀茂別雷(わけいかづち)神社、通称・上賀茂神社の鬼。屋根から降ろし、腐った部分を最小限で切り取り、新しい木が埋め込まれている。材質は杉のようだ。これから田原さんによって銅板がまかれる。>>つづきを読む

RNの注目イベント・セミナー

画像の説明

環境心理生理のフロンティア 第1回シンポ
心理生理のフロンティアを語る「はじめの一歩をふみだそう」
屋上緑化を環境生理・環境心理・環境行動学の視点で語るとどうなる?>>つづきを読む

新春翁めぐり

画像の説明

2014年(平成26年)ルーフネットの「能舞台と翁神事情報」
国需要文化財指定の能舞台は桟瓦葺き(さんがわらぶき)。
>>つづきを読む

絵日記

新着ニュース

2014/01/12 災害復興実践学シンポ 激甚災害からの住宅復興new
2014/01/12 ギャルリー・タイセイでコルビュジエ展new
2014/01/08 「ごちそうさん」(NHK朝の連ドラ)と防水new
2014/01/08 平安神宮 京都能楽会新年奉納new
2014/01/07 「施工と管理」 銅屋根クロニクル -9-new
2014/01/06 2014年(平成26年)ルーフネットの「能舞台と翁神事情報」3new
2014/01/06 日本建築学会 2014年新年交礼会new
2014/01/06 RNの注目イベント・セミナー
2014/01/01 2014年(平成26年)ルーフネットの「能舞台と翁神事情報」2
2014/01/01 あけまして おめでとうございます
2013/12/31 新春翁めぐり
2013/12/30 神さんの居はるとこに土は置けへん
2013/12/29 絵日記:煤竹の外壁に落ちる茅葺屋根の影
2013/12/28 RNの チェック! セミナー・ワークショップ
2013/12/28 おせんげん様の屋根は銅(あかがね)尽くし
2013/12/27 天智天皇が詠んだ百人一首巻頭歌
2013/12/27 絵日記:登呂遺跡 竪穴住居の雨仕舞
2013/12/24 防水工事のためのコンクリートの含水率測定方法
2013/12/23 ご神木の屋根は銅板葺
2013/12/20 奥のみず道「正倉院正倉の詰める、塞ぐ、被せる」
2013/12/17 輿石直幸研究室の西早稲田 建築材料施工 仕上げ塾 ?
2013/12/16 yan e nikki 天水鉢(天水鉢)
2013/12/16 建築学会PD/研究協議会における防水テーマの歴史
2013/12/14 シーリング防水不具合の責任はどこに
2013/12/14 『市民が考える住宅政策』
2013/12/13 絵日記:宝船御飾清祓式
2013/12/10 絵日記:塔クイズ2
2013/12/09 防水博士の博士論文 その⑭
2013/12/07 夜明けの落ち葉
2013/12/06 WEB 版 防水用語辞典 開設
2013/12/05 絵日記 塔クイズ1
2013/12/02 「施工と管理」 銅屋根クロニクル -8-
2013/12/01 日中韓協力の意義
2013/11/30 北野天満宮のこげ茶と緑青と黄
2013/11/29 黄葉のキング
2013/11/27 9/2発生した埼玉県竜巻の被害報告
2013/11/26 イケイケマテリアル熱血部長の活動日記 第3部作目が完成
2013/11/24 田島ルーフの建築カレンダー 今年は妹島和世プロデュース
2013/11/24 日本唯一茅葺屋根の駅舎
2013/11/24 木の皮や草がありなら「紙」でもいいんじゃないの?
2013/11/23 大内宿の夜明け
2013/11/19 JWMA(日本防水材料連合会) 2013上半期施工実績集計
2013/11/18 第40回 水コンペ 表彰式 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホールで
2013/11/17 訃報 菅野三津子さん(85歳)
2013/11/17 東京屋上鉄道3
2013/11/13 絵日記:ねじりマンボウ
2013/11/12 「丸太足場技術」も伝承メニューの一つです
2013/11/10 第4回 日中韓 防水シンポジウム
2013/11/10 ミケランジェロと防水のウルトラちょっとした関係
2013/11/09 第7回日本建築学会防水シンポジウム
2013/10/31 仁和寺の金堂の屋根の隅鬼は、亀と仙人・黄安仙人
2013/11/08 プロジェクトアシアス第10回セミナー&
2013/11/07 土木学会が原発汚染水の遮水、止水技術など18件を提案
2013/11/06 鶴川絵日記「はざかけ」の屋根
2013/11/03 伊東忠太博士の屋根の飛散防止対策
2013/11/03 「施工と管理」 銅屋根クロニクル -7-
2013/10/31 樋日記
2013/10/31 第3回「日本不動産ジャーナリスト会議賞
2013/10/30 魔界の木に付着する苔を表すガラスモザイク
2013/10/29 JMRA(一社)日本金属屋根協会 25年度中間報告
2013/10/29 絵日記:ボクのおとうさんは桃太郎というやつに殺されました
2013/10/27 遠くからコンクリートのひび割れを検出する技術
2013/10/26 伊勢神宮の茅葺屋根の雨仕舞はどうなの?
2013/10/25 現代瓦造形と建築文化祭 (第2報)
2013/10/25 中古住宅流通活性化の後押し とは
2013/10/24 銀座のギャラリーで第2回建築職人展
2013/10/22 秋の大内宿で茅刈り茅葺き体験

 :
以前の更新情報はこちらをクリック!

「施工と管理」 銅屋根クロニクル -9-

銅クロニクル第9回は「北野天満宮」
桧皮葺きと屋根とのとても幸せな姿

ドウクロ北野DSC05899

昨年(2013年)2月から、銅屋根の美しさ、施工技術のすごさを紹介するために「銅屋根クロニクル」と言う写真コラムを書かせていただいています。媒体は(一社)日本金属屋根協会が発行する「施工と管理」と言う機関誌です。
今回は銅屋根の美しさもさりながら、銅板の棟包(むねつつみ)みや、樋(とい)などと桧皮葺きや金飾りと織りなす美しさを紹介しました。

銅屋根クロニクル9

「施工と管理」2013年12月号
檜皮葺きの屋根と銅板のとっても幸せな姿

見出し写真:軒先と棟の綺麗な組み合わせ

北野天満宮:北野天満宮は、現在、全国各地におよそ一万二千社とも言われる菅原道真を祀(まつ)った神社の総本社で、親しみを込めて「北野の天神さま」と、また地元では単に「天神さん」と呼ばれている。天満宮の縁起によれば、平安時代中期の天暦元年(947)、京都に住んでいた多治比文子や近江国(滋賀県)比良宮の神主神良種、北野朝日寺の僧最珍らが、この地に神殿を建て、菅公を祀ったのが始まりという。
その後、天徳3年(959)右大臣藤原師輔が北野社の大規模な社殿の造営、宝物の奉納を行った。

写真1 楼門
写真1 銅板葺きの楼門

写真2 水香梅
写真2 手水(水香梅)。
茅葺きを模した柔らかい銅板葺きには、天満宮唯一の瓦による棟包み。

写真3 本殿の複雑な屋根
写真3 権現造りの本殿

銅板屋根の楼門(写真1)をくぐると正面が国宝指定である桧皮葺きの本殿。右手には銅板屋根の手水・水香梅とチタン葺きの宝物殿そして銅板屋根の神楽殿、瓦葺きの社務所が並び、各種屋根葺き材を見ることができる。

社殿は当初から、朝廷及び将軍家がその造営修繕に当たってきた。国宝の指定を受ける現在の本殿は慶長十二年(1607)、秀吉の遺志により豊臣秀頼が造営したもの。

写真4
写真4 雨仕舞上最大の難所

写真5 堰板
写真5 反対側の同じ部分。

北野天満宮の本殿は実は拝殿と繋がった構造になっており、それぞれの屋根に落ちる雨水を、間の樋が受ける。大量の雨水があふれるのを防ぐために、山型の巨大な堰(せき)板まで取り付けられている。(社)日本銅センター発行の「銅板葺屋根1996年」によると、1951年の調査時点で、この堰板は江戸中期の手打ち銅板であり、慶弔12年(1607年)再建以来のものと考えられた。しかし現状の板は近年取り替えられている。

写真6 軒樋、受け、蛇腹
写真6 樋の断面は銀杏型 

写真7 本殿色とりどり
写真7 瓦の棟では出せない美しさ

檜皮の色と棟包みの緑青、金箔の飾り金物、加えて紅葉と夕陽。「総面積約五百坪の雄大な桧皮葺屋根を戴く八棟造の本殿の威容は、造営当時そのままに絢爛豪華な桃山文化を今に伝えています」という北野天満宮社報の表現は誇張ではない。

銅屋根クロニクルバックナンバー

銅屋根クロニクルNo.1 「施工と管理 2013.2 「瓦を下ろした正倉院正倉(奈良)」
銅屋根クロニクルNo.2 「施工と管理 2013.4 「大阪城天守閣(大阪)」
銅屋根クロニクルNo.3 「施工と管理 2013.5 「築地本願寺(東京)」
銅屋根クロニクルNo.4 「施工と管理 2013.6 「中之島公会堂(大阪)」
銅屋根クロニクルNo.5 「施工と管理 2013.7.8合併号「日本聖ハリストス正教会教団復活大聖堂(ニコライ堂)(東京)」
銅屋根クロニクルNo.6 「施工と管理 2013.9 「横浜市開港記念会館」
銅屋根クロニクルNo.7 「施工と管理 2013.10 「湯島聖堂(前)屋根 」
銅屋根クロニクルNo.8 「施工と管理 2013.11 「湯島聖堂(続)樋 」
銅屋根クロニクルNo.9 「施工と管理 2013.12 「北野天満宮(京都)」

2014/01/07(火) 12:28:07|屋根|


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

  • 主な収録項目

特集ページ


本サイトの内容の無断転載、および無断利用を禁じます。

powered by Quick Homepage Maker 4.8
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional