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2013年12月10日 号(№174)

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2013年 師走しわす 平成25年、昭和88年、大正102年、明治146年

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9/2発生した埼玉県竜巻の被害報告

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越谷など593棟の被害を分析 屋根葺き材など大きく破壊
国総研(国土技術政策総合研究所)と建研(独立行政法人建築研究所)が建築物の被害の概要をまとめ、(一社)日本金属屋根協会の「施工と管理」12月号p2~8に報告している。>>つづきを読む

イケイケマテリアル熱血部長の活動日記 第3部作目が完成

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いけいけマテリアル㈱ MSS推進 部長 公平 進の奮闘記
防水材を中心とする建築資材卸商社の最大手・化研マテリアル㈱のMS営業推進部 (坂本尚也部長)は2013年1月より、ニュースレター「銀の汗」を発刊している。1周年直前のとなる今月第3作を発刊した。>>つづきを読む

絵日記

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「施工と管理」 銅屋根クロニクル -8-

銅クロニクル第8回は「聖堂の楷書の樋」

黒と緑青に夏の緑が映える

写真5の代わり

銅屋根の美しさ、施工技術のすごさを紹介するために「銅屋根クロニクル」と言う写真コラムを書かせていただいています。媒体は(一社)日本金属屋根協会が発行する「施工と管理」と言う機関誌です。前月10月号では、湯島聖堂の漆黒の壁と緑青の銅屋根のコントラストの美しさを、11月号では屋根に劣らず魅力的な樋を取り上げました。端正かつ力強い聖堂の樋です。

銅屋根クロニクル8
「施工と管理」2013年11月号

銅屋根クロニクル 8 湯島聖堂(東京)・後編

湯島聖堂の楷書の樋~漆黒の壁面を貫く緑青の縦ライン~

1写真

寛政11年(1799年)、老中松平定信の寛政の改革で、朱子学は官学となり、その象徴である湯島聖堂も重視された。拡張改築が進み聖堂は開設以来最大規模となった。同時に建物全体が黒漆塗となる。
元禄時代の朱塗りがなぜ黒になったのか。その理由として、寛政の改革の引き締め、火を連想させる赤を避けた、隣接する神田明神との明確な区別、さらには徳川家の重要施設を表す黒にした、など諸説があるものの、どれも決め手に欠けるようだ。

写真2

湯島聖堂は黒と緑青の世界。 屋根の上の鬼犾頭(きぎんとう)と鬼龍子(きりゅうし)などの聖獣動物園は関東大震災で罹災し焼け落ちた。

写真3 手前が入徳門

写真3 入徳門P2190214 (2)

この時、唯一焼失を免れたのが入徳門。伊東忠太の設計によりRC、銅屋根で湯島聖堂は再建された。焼け残った木造の入徳門に先月10月、黒漆が施された。光沢のある黒を銅の緑青が引き立てる「聖堂内で唯一の木造建造物だ。この門には、他のコンクリート建造物に塗られたエナメルではなく、寛政11年(1799年)と同様に黒漆が塗られている。

写真5-3 ほとんど構造体の様相を呈している

「孔子樋」「聖堂樋」と名付けたくなるほどの一体感。楷書感のあふれる聖堂になじみます。

写真4

伊東は同じ時期に築地本願寺を手掛けている。築地本願寺でも樋は存在感を持ちつつ建物のデザインに溶け込んでいた。ここ聖堂ではより頑丈な樋が取り付けられ、軒樋には落ち葉除けの蓋までついている。「こんなところ誰も掃除できないでしょう。大雨の時は溢れたっていいわけだから」という伊東の配慮だ。

写真8

どんな雪でも壊れなかったこの樋、「ぶら下がっても平気」そうな産業機械を思わせる頑丈な取り付けも金属フェチをうならせる。

スリムライン
スリムライン

写真7-2 同じく
リズミカルな縦線

写真6 楷書のような樋
楷書のような樋

写真10-2

写真10 

縦樋に詰まったごみや葉っぱを掃除しやすいように設けた点検口。
単なる妖怪好きではありません。伊東忠太の建築家としての優しさが感じられる縦樋の点検口。メンテナンスを専門業者がするのか、建物の使用者が行うのか、それを考慮してこうした細部に気を配ったという。

2013/12/02(月) 00:57:00|屋根|


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

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