「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2011年11月25日 号(№73)

2011年11月25日 号(№73) 新月

2011年 霜月しもつき 平成23年、昭和86年、大正100年、明治144年

画像の説明画像の説明

38回目の水コンペ 1等(賞金百万円)は北島さん

画像の説明

2人の芸術家の関係を豊かにする空間の提案
六鹿正治(日本設計社長)審査委員長より賞状と賞金が贈られた。総合防水メーカーの日新工業が主催する第38回日新工業建築設計競技(通称・水コンペ)の入賞者表彰式が11月16日、東京港区の国際文化会館で行われた。>>つづきを読む

前川国男と文化会館

画像の説明

11月22日(火曜日)まで。東京上野文化会館で、模型や書簡等展示
東京文化会館50周年記念展として「前川国男と東京文化会館」、木下晃写真展「20世紀のマエストロ100」が開かれている。
>>つづきを読む

「燃土燃水献上図刺繍」の謎が一部解けました

画像の説明

「佐野市立吉澤記念美術館小堀鞆音没後80年展」勝手に応援企画
11月13日 「小堀鞆音没後80年展」最終日です
小堀鞆音原画「燃土燃水献上図」刺繍作品
>>つづきを読む

燃土燃水献上図刺繍作品は70周年記念のテーブルセンターだった

画像の説明

日本石油100年史編さん室長(当時)に会う
「あれ(燃土燃水献上図刺繍作品)は、創立70周年記念として社員全員に配ったテーブルセンターでした。このほか、全員に配布したわけではないがこの絵(燃土燃水献上図)の金属板レリーフをあしらったタバコ入れも作られたはずです」と、生野さん。>>つづきを読む

燃土燃水献上図、佐野美での展示までの顛末

絵日記

画像の説明

新着ニュース

2011/11/22 第3回 日中韓防水シンポ その④ JWMA技術委員長中沢さんからの写真ですnew
2011/11/21 両中門作り 秋田県豪農の家new
2011/11/19 「カプセルタワーの外観がとても悲しいことになっているんだ」new
2011/11/17 38回目の水コンペ 1等(賞金百万円)は北島さん
2011/11/15 燃土燃水献上図刺繍作品は70周年記念のテーブルセンターだった
2011/11/14 前川国男と文化会館
2011/11/13 「燃土燃水献上図刺繍」の謎が一部解けました
2011/11/09 世界が注目する建築ユニットの最新プロジェクトのポスターに防水工事?
2011/11/08 建築学会 第6回防水シンポジウム
2011/11/07 日本石油史も展示されています..11月13日まで
2011/11/04 第3回 日中韓防水シンポ 石原さんより
2011/11/03 屋上緑化の耐根性評価
2011/11/02 アジアから発信する防水技術
2011/11/01 ビルを守る屋上の龍
2011/10/31 秋田へ行ってきます。
2011/10/29 日中韓防水シンポジウム
2011/10/24 第8回 水コンペ
2011/10/20 「燃土燃水献上図」人気!! 2回の学芸員のお話も満席
2011/10/19 屋上緑化で考えなければならない3つの外力
2011/10/18 マンション管理会社の団体が会員の受注状況を発表
2011/10/16 11.8 (火曜日) 建築学会で防水シンポ
2011/10/15 !!!美術館で防水工事の展覧会??
2011/10/14 時代の精神を描いた小堀鞆音
2011/10/11 しばらくです。桂離宮のミニ雨仕舞
2011/10/08 都市の屋上から、環境と未来を考える
2011/10/07 防水用ル-フィングと佐野市立吉澤記念美術館
2011/10/06 プロジェクト アシアス セミナー
2011/10/04 東京駅
2011/10/03 で、銀座8丁目のカプセルタワーに行ってみました。
2011/10/01 世界建築会議
2011/10/01 本日10月1日初公開 防水の起源に関わる画
2011/09/30 明日から始まる初公開。佐野・吉澤記念美術館のお楽しみ
2011/09/29 言っとくがメタボリズムとメタボは別もんだぞ!

 :
以前の更新情報はこちらをクリック!


小堀鞆音展が終了しました。あっという間の1月半でした

日本の防水の起源に関わる歴史画・日本書紀の一節を画いた「燃土燃水献上図」
我国の歴史画の父・小堀鞆音の珍しい作品が初めて一般公開されました。

小堀鞆音図録

防水業界にかかわりを持ってほぼ35年。たびたび目にしてきた「燃土燃水献上図」の話題や、それを題材にした美術作品。しかし、昨春からルーフネットの本格的な連載を始めて、「実物はいったいどこに…」という思いが募ります。その所在を確かめたく情報を集めてきました。調べれば調べるほど、この絵は魅力的で、かつ防水業界にとってかけがえのない大切な絵であることが分かってきました。

それが、思わぬ人の縁に恵まれ、なんと作者小堀靹音(ともと)の生地である栃木県佐野市にある佐野市立吉澤記念美術館展覧会での展示が実現しました。作品が出展されるに至るまでの、多くの方のご尽力とお気持ち、また、絵を鑑賞された多くの方々から寄せられた多彩な感想を反芻し、重ねがさねの幸運に感謝しています。

展示

歴史画の父、明治・大正を代表する歴史画の大家小堀鞆音は帝室技芸員、今でいえば人間国宝でした。時代の流れで現在の知名度は決して高くはありませんが、この絵が画かれた当時、小堀靹音の人気・画壇での評価はトップレベルでした。今回の展覧会で作家の魅力を堪能し、嫡孫である東大名誉教授小堀桂一郎さんの講演により、作品の意味や、「靹音が画いたのは時代の精神であった」こと学びました。さらに佐野市葛生という町の産業と生活と文化にふれる機会を得、蔵の街としての佇まいに安らぎを覚え、日本離れした石灰鉱山のスケールに驚きました。

小堀靹音(ともと)画伯が、日本石油㈱(当時)の依頼により大正3年に完成させた「燃土燃水献上図」の再発見と展示はルーフネットにとって今年最大のニュースです。これから年末にかけて、その経緯を報告します。 

佐野市立吉澤記念美術館

※ ※ ※

燃土燃水献上図を探ねて その1

ルーフネット 森田 喜晴

小堀鞆音燃土燃水献上図、原画

明治・大正期の日本を代表する歴史画家、小堀鞆音の作品「燃土燃水献上図」はこれまで作品目録や、年表には記録がなかった。もちろん展覧会に出品された形跡も見当たらない。日本石油株式会社(当時)が発注し、製作年は大正3年であることは間違いなさそうだ。日本石油役員室の壁に掛けてあるはず、と何人かの人は言う。近年、原画を見ることはできなかったが、長年、業界の歴史を語る絵として、挿絵や複製等を通して身近にあった。原画はなくても、画柄を模した祭りやオペレッタまであった。「喜歌劇・燃える水」は我国初の我が国初の本格テナー田谷力三19歳のデビュー作でもあった。

「燃土燃水献上図」とは、「越国」(現在の新潟県)で産出したアスファルト(燃える土)と石油(燃える水)を天智天皇に献上したという「日本書紀」の記述を絵画化した作品だ。筆者がこの絵の存在を意識したのは1997年。

近江神宮燃水祭・日本書紀奉唱
近江神宮燃水祭・日本書紀奉唱

新潟県黒川(旧黒川村、現胎内市)では黒川燃水祭が毎年7月に行われている。1,300年前の故事にならい、天智天皇を祀する滋賀県の近江神宮に献上する燃水を採油し、鞆音の絵を参考にした献上行列も再現されている。石油元売り・販売会社は日本書紀の「燃土燃水献上」の記述を自らの業界史の原点として近江神宮の「燃水祭」を大切に守っている。

東京新聞

このようにアスファルト・石油の歴史を語る図像として親しまれた作品の原本がこの春再発見された。そして作者である小堀靹音(ともと)の生地佐野市立吉澤記念美術館が開催した「小堀靹音(ともと)没後80年展」で2011年10月1日より11月13日まで発公開された。初公開のこの作品は毎日・産経・東京新聞などでも取り上げられた。

小堀桂一郎講演

小堀靹音(ともと)の嫡孫で東京大学名誉教授小堀桂一郎氏の記念講演は満席だった。この講演の中で小堀氏は新たに発見された「燃土燃水献上図」の歴史画としての価値を高く評価した。

筆者がこの絵の存在を意識したのは1997年。ようやく「燃土燃水献上図」と巡り合う事が出来た。

つづく


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

画像の説明

我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

  • 主な収録項目

本サイトの内容の無断転載、および無断利用を禁じます。

powered by Quick Homepage Maker 4.8
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional