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2020年 水コンペ一等は福留愛さん

2020年 水コンペ一等は福留愛さん

第47回 日新工業建築設計競技会 表彰式

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審査員の平田晃久氏より表彰状と1等賞金100万円の授与。

総合防水メーカーである日新工業(相臺志浩社長)主催する「第47回日新工業建築設計競技(通称・水コンペ)」の表彰式が、12月2日、東京都千代田区丸の内のパレスホテル4F芙蓉の間で行われ、一等の福留 愛(横浜国大)さんはじめ入賞者に賞状と賞金が贈られた。

今回のテーマは「遊びのうえに暮らす」。応募登録1,355件、世界32の国と地域から396点の応募作品が寄せられた。

4CENTER:48主催者挨拶 DSC00315 (2)

コロナ禍で表彰式の開催が危ぶまれたが、当日はパーティーは行わず、距離をとっての表彰式。写真は挨拶する主催者の相臺志浩社長。恒例の審査員によるコメントがあった。(詳細は次号)

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一等作品 大きさに遊ばれる家

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(画像をクリックすると拡大します。)

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審査員、入賞者の記念撮影

以下、募集時に公開された審査委員のコメント

遊びというものは、考えれば考えるほど、われわれの存在のもっとも根底にあるもののような気がしてくるから不思議です。現代社会の遊びについて着目するのでもよいし、人類が昔から続けてきた変わらぬ遊びについて考えるのでもよいですが、遊びの本質に迫るような建築や空間の提案を期待します。
―西沢立衛(委員長)

仕事と遊びの境界は、限りなく曖昧になりつつある。テクノロジーが人類をルーティンワークから解放すればするほど、そうなっていくだろう。目的など明確にない中で、何らかの興味深さや幸せさや楽しみに向けて、意識が集中の度合いを高めるのはどのようにしてか。遊びという謎の持つ魅力はどんな空間を生むだろうか。
―平田晃久

「遊び」には自由を求める側面がありますが、他方、野球やサッカーなどルールがなければ成立しない「遊び」もあります。カイヨワは、このような遊びの両義的性質をパイディア(自由)、ルドゥス(規制)と呼び、さらにミミクリ、イリンクス、アゴン、アレアという4つの「かた」を見い出しました。
「遊び」という漠然とした言葉を扱いにくく感じたら、そういった先人の分析を参照してもよいでしょう。厳密で真剣な「遊び」を期待します。
―吉村靖孝

ホイジンガは「ホモ・ルーデンス」の中で、遊び−真面目の転回について述べているが、今日、あらゆる遊びは巧妙に役立つものに仕立てられ、遊びのような真面目に占められているように見える。ホイジンガは遊びから幻想を奪い去る遊び破り(スポイル・ポート)を取り上げているが、真面目に埋め尽くされた今、必要なのはそれを打ち破る「真面目破り」ではないだろうか。
―羽鳥達也

1988年「くうねるあそぶ。」という自動車広告のコピーが流行った。落語の前座噺にある「食寝処住処(くうねるところにすむところ)」に「遊ぶ」を加えたのだという。昭和天皇の病状悪化による自粛ムードの中でCMのある台詞が不謹慎とされ、音が消され文字だけが残された。再び自粛ムードの社会で「遊び」を考えることは、安易な共感を疑う機会になろう。
―藤村龍至

孔子の言葉に「道を志し、徳に拠り、芸に遊ぶ」とあります。古来、六芸という教養を楽しむことが、真の君子の嗜みであるとされてきました。文明の発達の過程で「六芸」、「遊び」の概念も変化してきました。クリエイティブな発想も「遊び」という心のゆとりから生まれるものだと思います。現代における「遊び」とは何か、創造性豊かな解釈を期待しています。
―相臺志浩

2020/12/13(日) 21:29:20|ニュース|

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