「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2012年2月8日 号(№83)

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2012年 如月きさらぎ 平成24年、昭和87年、大正101年、明治145年

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20年目で1/3 のドレンチャーが目詰まり

文化財防火デー①-2

足利学校 方丈などの茅葺き屋根に一斉放水
参加した近隣の幼稚園児達も、虹に歓声。放水銃の水は直接屋根にあてると、茅を痛めるため、実際は池に向かって放水している。>>つづきを読む

紺野大介氏新刊紹介

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「民度革命のすすめ」
「3万人のための情報誌」として、高級官僚や自治体のトップ、上場企業などの経営者・管理職、学者・科学者などを読者に持つ『選択』誌上で好評のうちに50回の連載を終えた原稿を大幅加筆のうえ単行本化。ルーフネットは連載中から、「選択」編集部の許可を得て、ルーフネット読者に読んでほしいものを選び、転載してきました。>>つづきを読む

今日(1月23日)から春 旧暦元旦です

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今年の春は今日新暦1月23日から5月20日まで。
「テレビ、新聞、美術館?!それもいいけど、大事なことを忘れないで。」
創刊以来支援してくださっているKさんから頂いた言葉です。>>つづきを読む

絵日記

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今でも「燃える土」は見ることができる その4

地表付近に浸み出した原油の揮発性成分が失われ、残ったものが天然アスファルトです。

日本書紀天智天皇七年(668年)7月の条に、越の国から燃える土(天然アスファルト)と燃える水(石油)が天智天皇に献上された、と記されており、その献上地が新潟県黒川村(現・胎内市)であることが、現在定説になっています。この事は本サイトで何度もお伝えしてきました。

ところで昔はそうであったことは解ったが、今はどうなのだ?燃える土や燃える水は見ることができるのか?という疑問がわいてきます。新潟県黒川ではいまでも燃える水=石油が水とともに湧出しそれ天智天皇の時代と同じ様にすくって、滋賀県近江神宮に献上する「燃水祭」が毎年行われています。

一方肝心の「燃える土」は現在の新潟では見ることができない様です。それが可能なのが秋田県潟上の豊川油田です。

豊川油田地層

撮影:防水の歴史研究会・森田喜晴

今回のダイジェスト4回目はシリーズ最終回です。佐々木さんに豊川油田の地層としての特殊性を紹介していただきます。

石油の層と石炭層(秋田大学鉱山資料館)
石油の層と石炭層(秋田大学鉱山資料館)。

燃える土は「天然アスファルトではなく、石炭や泥炭ではないか」という説もかつてあったが、それぞれの由来する素材や地層は異なる。

天然アスファルトの湧出地、地質遺産(大地の遺産)の魅力

地質遺産としての魅力の話

豊川油田は国内では非常に珍しい油田である。
その理由;
・油田の地質構造は逆断層を伴うドーム状又は単斜構造である。
・原油を貯めている貯留層は主として泥岩などが破砕されたフラクチャー油層である。
・原油の性状はアスファルト分が多い、粘性の高い重質油である。
豊川油田の丘陵地は今から約600万年前に深海に堆積した泥岩層(船川層という)から構成されている。近くの船川層からなる地質の露頭を観察すると瀝油(ベトベトした油)又は天然アスファルトが滲出している所がいくつかの場所で確認される。

豊川-黒川油田断面図-2

豊川油田地帯は割れ目が沢山存在している事になります。その割れ目に沿って油が染み出してきて、天然アスファルトとなり、沖積地に貯まりアスファルト池が出来たかもしれません。その天然アスファルトの池にナウマンゾウや猪が入り込んで、動けなくなり、化石となったのでしょう。想像してみると楽しくなります。

丘陵地には天然アスファルトで充填された段丘堆積物(砂礫層)が株山地区、荒長根地区に存在しています。

その成因は明らかではありませんが、私は段丘堆積物の下の船川層から天然アスファルトが浸み込んだのではないかと推定しています。

なお、平成20年「豊川油田」は珍しい地質遺産を抱えている所として、日本の地質百選の一つとして「認定」を受けました。

「豊川油田」展示室・開設ガイドツアー資料(文・佐々木)より


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

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我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

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