「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2012年1月23日 号(№81)

2012年1月23日 号(№81) 新月

2011年 睦月むつき 平成24年、昭和87年、大正101年、明治145年

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新年講演会で手話を学ぶ 全アロン防水組合関東支部

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私の強みは「聴こえないこと」
1月12日(木)全アロン防水組合関東支部は、東京都港区のメルパルク東京で賀詞記念講演会を開催した。テーマは「聴こえる世界と聴こえない世界」―ユニバーサルな(誰もが参加できる)社会づくりを目指して―>>つづきを読む

ね~西沢さん、ルーフィングに見えるんですが…。

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東京都現代美術館 会期は1月15日(日曜)まで
建築、アートがつくりだす新しい環境~これからの”感じ”
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我々は専門家として、この老夫婦以上の事(津波対策)ができただろうか?

和田会長-2

2012年新年交礼会開催(叙勲者・褒章受章者・功労者祝賀会)
日本建築学会・日本建築家協会・東京建築士会
年頭の祝辞を述べる和田章建築学会会長。>>続きをよむ

雨漏りの歌でかるた開き

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粗末な屋根から雨が洩る
「秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ」
防水の祖神を祀る近江神宮で 1月8日かるた開き
2012年1月8日、京都新聞第1面、近江神宮のかるた大会を大きく報じている。>>つづきを読む

絵日記

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新着ニュース

2012/01/19 日本金属屋根協会新年会new
2012/01/18 テレビ放映のお知らせnew
2012/01/14 本邦最初鉄筋コンクリート橋new
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2012/01/10 我々は専門家として、この老夫婦以上の事(津波対策)ができただろうか?
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2012/01/03 銀座の地下道でイカがおどっている
2011/12/30 天然アスファルトの露頭が見られるジオパーク
2011/12/25 近江神宮ホームページが大幅リニューアル
2011/12/24 失われた街を復元
2011/12/24 国交省がリフォーム・リニューアル工事受注高まとめ
2011/12/21 日本石油百年史編纂室長(当時)から届いた宝船
2011/12/19 パピルスの花
2011/12/18 マンション外壁診断ロボ
2011/12/17 世界遺産 五箇山の民宿のおかみが、茅葺き屋根の雨仕舞を解説
2011/12/14 石屋根
2011/12/13 防水工事の基幹技能者と施工管理技術者
2011/12/12 餅つきの朝
2011/12/11 屋上緑化の若手研究者が、最新の研究発表
2011/12/10 皆既月食開始5時間前
2011/12/09 葛生の家
2011/12/08 モーセを救った防水材。同様の籠は日本にはないのか?
2011/12/06 今泉勝吉先生を偲ぶ会
2011/12/05 水コンペと「オキーフの家」
2011/11/30 2011年の住宅リフォーム市場規模は、5.2~5.6兆円

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今でも「燃える土」は見ることができる その2

新潟県豊川油田地帯には、天然アスファルトに関する多くの自然遺産や採掘装置などの近代化産業遺産が残っている。平成19年11月に豊川油田は経済産業省から近代化産業遺産群として認定 されたほか、平成20年には「日本の地質100選」の一つとして認定された。

それらを保存するために活動しているのがNPO「豊川をヨイショする会」。その中心人物意が佐々木榮一さんと事務所が置かれている東北石油社長の平野俊彦さんだ。東北石油本社内に多くの豊川油田展示室が常設され、多くの資料が展示されている。前号「ルーフネット79号」から、掲載しているこの記事は、実は豊川油田の魅力を知らせるために佐々木さん達が作った、ガイドツアーのため資料だ。

平野さん
東北石油平野社長。後ろは展示室。

今回紹介するのは、天然アスファルトの産業への応用の話。
概略は第1回記事の末尾に掲載したが、解説と写真を加えて、今回の読み物とする。

天然アスファルトの産業への応用の話

江戸時代後期になって黒澤利八は豊川村に移り住み、土瀝青から油煙を製造する技術を確立した、油煙はニカワと混ぜて、油煙墨として、遠くは江戸、京都や大阪まで販売されたと言う。他に油煙は染料などにも利用された。その製造は明治末まで続いた。

万代石と原料の土瀝青
万代石(上)と原料の土瀝青(下)

三代目黒澤利八(平八)は明治10年上野で開かれた内国勧業博覧会に土瀝青と抽出した灯火用油を展示した。そして、東京市長でもあった由利公正(ゆりきんまさ)は黒澤利八からその土瀝青を購入して、アスファルト舗装を実演したが、火災を起し、失敗した。翌年神田の昌平橋でアスファルト舗装の実践に成功した。

この事業以降、天然アスファルト(土瀝青)の需要が増え、その採掘事業が活発化した。明治30年中頃から天然アスファルトの採掘業者が増えて大混乱の状況であったようです。その混乱を収めるために広田万治、黒澤利八、鈴木農太郎、平野源次郎等が協議した結果、その筆頭に平田万治がなり、その操業を平野源次郎が一手に引き受けて採掘をおこなった。なお、平野源次郎の業績を記す石碑が昭和公民館前に存在している。

この天然アスファルト採掘中には様々な遺物が出土している。氷河時代に生存していたナウマンゾウの歯の化石、旧猪の頭骨、鹿の骨等の動物化石や縄文時代の土器などの遺物である。

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明治40年以降になると採掘会社が設立され、中外アスファルト(株)、日本アスファルト商会の2社が中心となっていた。明治42年には年間4,137トンも生産をおこなったが、大正10年には全くおこなれなくなった。その理由には埋蔵量が少なくなったのと、豊川油田の発見によって得られた石油系アスファルトの増加であった。

「豊川油田」展示室・開設ガイドツアー資料(文責:佐々木 榮一)より 


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

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我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

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