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2011年日本建築学会奨励賞 その2

ルーフネットの注目論文 その2 (2011年日本建築学会奨励賞)

実際の建物のひび割れを予想する。実構造物における収縮ひび割れ制御設計に関する研究。

画像の説明
直径40センチのヤタイヤシを締め付ける妖怪(写真は本文とは関係ありません)CX3

百瀬 晴基(鹿島建設技術研究所研究員)さんが、2011年日本建築学会奨励賞を受賞しました。
この賞は、日本建築学が会員により近年中に発表された独創性・萌芽性・将来性のある建築に関する優れた論文等の業績を顕彰するもので、対象になった研究は、

実構造物における収縮ひび割れ制御設計に関する研究で、
日本建築学会構造系論文集/ No. 624/ pp. 157-164/ 2008年2月に掲載されたもの。

実構造物における収縮ひび割れ制御設計に関する研究

百瀬 晴基(鹿島建設技術研究所研究員)

建築学会は次のように評価しています。

実構造物のレベルで収縮ひび割れの制御を行う技術を確立するためには、収縮ひび割れ低減技術だけでなく、その発生を予測できる解析手法が必要である。本論文では、構造物レベルで収縮ひび割れ発生危険度を簡便に予測できるひび割れ制御設計法を提案している。また、実構造物のスラブに膨張材と収縮低減剤を併用したコンクリートを用いた場合について、このコンクリートの効果を解析的に明らかにしている。そして、躯体のひずみやひび割れ発生状況等の測定結果との比較からこの設計方法の妥当性を示している。さらに、土間スラブの挙動を計測・解析することによって、これまで明確でなかった地盤の拘束の程度を定量的に把握し、部材の拘束効果を考慮したひび割れ制御設計の可能性も示している。

実用的かつ工学的に有用な成果が得られており、今後の発展も十分に期待できる優れた研究である

このほか、次のような気になる賞がありました

  • 2011年日本建築学会教育賞(教育業績)
    長年の活動によって成果が認められ、建築教育の発展ならびに社会に顕著な貢献をした業績。
    多面的な活動を通じた近代建築史の教育に関する長年の貢献
    • 山口 廣(日本大学名誉教授)
  • 2011年日本建築学会教育賞(教育貢献)
    近年中に実践され、建築教育の発展に貢献した教育プログラム・教材等の業績。
    研究施設を用いた青少年への建築技術に関する公開講座プログラムの開設と実践
    • 清水建設(株) 技術研究所 シミズ・オープン・アカデミー推進室
    • 子どものための建築・まち学習プログラム「だがねランド」
      (財)名古屋都市整備公社 名古屋都市センター
      名古屋市立大学 鈴木賢一研究室 代表 鈴木 賢一

2011/05/13(金) 07:55:20|躯体保護と混凝土|

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