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2011年日本建築学会奨励賞

ルーフネットの注目論文 その1 (2011年日本建築学会奨励賞)

リフォーム業者選定の基準は? ユーザー目線の研究が受賞

カロライナジャスミン
カロライナジャスミン(写真は記事とは関係ありません)

伊丹 絵美子(香川大学講師)さんが、2011年日本建築学会奨励賞を受賞しました。
この賞は、日本建築学会が会員により近年中に発表された独創性・萌芽性・将来性のある建築に関する優れた論文等の業績を顕彰するもので、対象になった研究は、

戸建住宅居住者の住宅管理における住宅関連業者の選定と継続関係
-郊外住宅地における住宅管理の方策に関する研究 その2-
伊丹 絵美子(香川大学講師)
日本建築学会計画系論文集/ No. 627/ pp. 1037-1044/ 2008年5月に掲載されたもの。

戸建住宅居住者の住宅管理における住宅関連業者の選定と継続関係

-郊外住宅地における住宅管理の方策に関する研究 その2-

伊丹 絵美子(香川大学講師)

建築学会はこのように評価しています。

リフォーム工事における居住者と工事を担当した住宅関連業者との継続・信頼関係について、特にその質的な側面に主眼を置き、居住者の観点から実態把握を試みた研究である。

リフォーム工事依頼業者の業態、選定の経緯、継続関係から、業者選定の要因には特に紹介者に対する信頼感が大きく影響する一方で、紹介者への遠慮などから人脈の共有による継続関係を望まないものまで、居住者の価値観により多様であることを示している。また、このコミットメント関係を社会心理学の信頼理論から考察を行っている点は、極めて独創的である。さらに、類似する住宅が一定地区で集中して建設された事例では同種のリフォーム工事も散見されることから、住民間の協力も住宅管理の適正化の一つの方向性としてあり得るという指摘も非常に興味深い。

居住者のリフォーム時の心理などを明らかにしたヒアリング調査には、視覚的ツールの利用など多様なアプローチによる工夫が見られ、その緻密さと丹念さは高く評価できる

また、伊丹さんの研究テーマは、香川大学のHPによると次の通りです。

伊丹 絵美子 講師 建築計画学、住宅・住宅地計画

  • 研究テーマ
    戸建住宅の維持管理に関する研究
    郊外住宅地の変容や持続可能性に関する研究
    住宅・まちづくりNPOに関する研究
  • 主な論文
    • 千里ニュータウンにおける戸建て住宅の建て替えと住宅改善の実態について-成熟化に伴うニュータウンの整備手法に関する研究(その2)-、日本建築学会地域施設計画研究, 1997.08
    • 住宅設計における建築主と専門家の非対称性に関する研究、 住宅総合研究財団研究年報、 2001.03
    • 千里ニュータウンにおける戸建て住宅のリフォームと建替えの実態-長寿命化を目的とした住宅のリフォームに関する研究-、 日本建築学会計画系論文集、 2002.06
    • アメリカにおける住宅建設ボランティア-ハビタットの活動と役割-、 新建築住宅特集、 2003.12
    • アメリカの住宅建設非営利団体”Habitat for Humanity International”の取り組み、 日本建築学会近畿支部研究報告集、 2005.06
    • 住民参加による公共建築づくりに対する設計者の意識に関する研究、 日本建築学会地域施設計画研究、 2005.07
    • ハビタットの「参加のすすめ」、 すまいろん, 2006.01
      住宅管理を支援する市民活動団体の役割に関する研究― 大阪府下で活動する団体を対象として ―、 日本建築学会地域施設計画研究、 2006.07
    • Remodeling and Rebuilding of Detached Houses in Suburban Housing Area, 2nd World Planning Schools Congress, 2006.07
    • 戸建住宅居住者とその住宅の施工者との関係継続の実態 - 郊外住宅地における戸建住宅の住宅管理の方策に関する研究 -、 日本建築学会建築生産シンポジウム論文集、 2006.07

2011/05/06(金) 00:00:58|集合住宅改修 !&?|

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