茅葺き・竹簀巻きを、銅版で ビフォーアフター
茅葺き・竹簀巻きを、銅版で ビフォーアフター
武州多摩郡三輪村の妙福寺祖師堂の屋根
修理前の入母屋造りの茅葺屋根。祖師堂正左側面。
茅葺木などの草葺き屋根の棟を竹簀で包んで仕上げる方法を、「竹簀巻き(たけすまき)」という。
ここでは、その竹をすべて銅板に、また茅葺を銅版の一文字葺きに置き換えた。
現在。茅葺型銅板葺、大棟茅積型押竹総て銅板葺。
修理前。正面。
昭和44年3月、都重宝妙福寺祖師堂修理工事報告書に、屋根銅板工事の詳細が記録されている。
「平葺き部分は0.3㎜銅板六つ切り一文字葺き。棟飾りの馬乗り竹は銅板なまし板を用い、打ち出し加工をした。押さえ竹は竹製を模倣して節出し、継ぎ手は半田付とし、銅線は十二番線数本をねじ合わせ、縄のように見せ化粧に取り付けた。」
2017/03/09(木) 12:36:31|屋根|