若沖(じゃくちゅう)の美術館で、防水の起源に関わる画を見る
若沖(じゃくちゅう)の美術館で、防水の起源に関わる画を見る
久しぶりにTVを見ました。BS3「美の饗宴」特集は伊藤若沖(じゃくちゅう)。
モノトーンの天才絵師。解説者は「若冲の抽象は、不要なものを削るのではなく、濃縮作業である」と言っていました。
小堀鞆音の粘土燃水献上図を初展示する佐野市立吉澤美術館の自慢のコレクションは、実は若冲の菜虫譜(重要文化財)。ただし、修復作業に入ってしまったので今は、精密デジタル複写しか見ることができません。
とは言っても逆に、だからこそ普段では見ることのできない、ウルトラ拡大図を通して、繊細なタッチの秘密を発見できるというメリットもあり。これはこれで悪くない。
以下、佐野市立吉澤美術館の解説です。
江戸時代中期の京都の青物問屋に生まれ育ち、近年ますます多くの人を惹きつけている画家・伊藤若冲の晩年期の作品です。11メートルにおよぶ巻物をひもといてゆくと、前半には四季の野菜や果物が、後半からは昆虫や爬虫類などの小さないきものたちが次々と現れます(野菜・果物等約100種、昆虫等約60種)。かれらのどこかユーモラスな姿からは、若冲の慈しむようなまなざしが感じられます。
現在は作品の一部の拡大写真の掲示を館内で行っております。
独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所との共同調査により、《菜蟲譜》の高精細デジタル撮影や蛍光Ⅹ線分析などの科学調査を実施中です。この調査の成果の一部である、高精細画像(作品の一部を拡大した写真)の掲示を行っています。若冲の、細部まで愛情を注いだ描写の魅力をご覧ください。
菜虫譜に描かれた蛙は佐野美のトレードマークにもなっている。また、手ぬぐいマニアにはうれしいお土産も盛りだくさんだ。
小堀鞆音展の記者会見で、初展示となるアスファルトの起源を示す画は、報道関係者の興味を引いた様です。
この画にもとづいたお祭りが、今でも新潟県黒川村と、滋賀県近江神宮で毎年行われているのですからね。
すでに紹介した毎日新聞のほかに産経新聞でも、詳細に報道されていました。
これです ↓
見にくいので、記者会見で配られた資料を再掲載します。
地元関係者のお薦めお食事処は次回紹介します。
2011/08/25(日) 00:50:28|「日本書紀と瀝青」|