橋梁の超寿命化施策で国交省がアンケート
橋梁の超寿命化施策で国交省がアンケート
国土交通省 道路局が速報を発表
自治体は財政支援のほかに、講習会やマニュアル整備も希望
ほとんど市場から姿を消していた、従来品種の鶏頭・ケイトウ。最近じわじわ注目され始めた。(写真は記事とは関係ありません)
※ ※ ※ ※
国土交通省道路局は、全国の地方公共団体(都道府県、政令市、市区町村)を対象に、橋梁の長寿命化施策における補修の進捗状況や課題等について、アンケートを実施していたが、平成24年8月20日、一部取りまとまった結果について発表した。
今回のアンケートは、あくまで取組の姿勢・状況を問うもので、具体的な修繕計画の内容を問うものではない。しかし、回答のうち、地方公共団体が国に求める支援施策として、「財政的支援」」、「積算基準の整備」に続いて、「講習会・研修会の実施」や「点検マニュアル類の整備」を挙げた団体が多い。
土木学会では「道路橋床版の維持管理に関する評価検討小委員会(委員長:大田孝二)」を組織し、3年間の活動成果として「道路橋床版の維持管理マニュアル」および「道路橋床版防水システムガイドライン」を取りまとめ、さる6月にシンポジウムを行なっている。ここで指摘されたのが
『橋を壊す原因の大半が水と関係』、『道路橋超寿命化達成の武器として防水システム活用すべき』、という点だ。
道路局ではこの土木学会ガイドラインとの関連付を否定しているが、それならば、いいタイミングで発表されたものだといえる。
【とりまとめ概要調査対象】
- 全地方公共団体:47都道府県、20政令市及び1,722市区町村
【回答数】(8月14日現在であり、今後追加があります。)
- 1,478団体(39都道府県、19政令市、1,420市区町村)
- 回答率 : 82.6%
【主な質問内容】
- 橋梁長寿命化修繕計画の進捗状況及び課題
- 国に求められる支援策の改善点 等
【調査時点】
- 平成24年7月末現在
回答の概要
- 約9割以上の地方公共団体で、橋梁長寿命化修繕計画を策定済
み、もしくは策定見込み。- 問;橋梁長寿命化修繕計画は策定していますか?
- 橋梁長寿命化修繕計画を策定してない理由として、「財政力不足」
と、「職員不足」を挙げる団体が多い。- 問;橋梁長寿命化修繕計画を策定していない理由は何ですか?(回答対象:橋梁長寿命化修繕計画を策定していないと回答した団体)
- 地方公共団体が国に求める支援施策として、「財政的支援」、「講
習会・研修会の実施」、「積算基準の整備」を挙げた団体が多い。- 問;定期点検、橋梁長寿命化計画策定、橋梁修繕を進める上で、現在国が実施している技術支援、財政支援を含め、どのような支援が有効ですか?
2012/08/23(木) 12:00:29|ニュース|