本邦セメント工業発祥の地と116年前のコンクリート
本邦セメント工業発祥の地と116年前のコンクリート
セメント発祥の地碑
江東区の清洲橋のたもとに江東区史跡「セメント工業発祥の地」として、コンクリートの塊が展示してあります。
ここは日本で初めてのセメント工場があった場所です。明治8年、工部省が本格的なセメント製造に成功しました。当時の全景写真がパネルになっています。すぐそばの隅田川、仙台堀などの泥土を原料の一部として使い、試行錯誤の上、外国品と遜色のない、国産のセメントを作りあげました。明治16年、創業者の一人である浅野総一郎が払い下げを受け、その後民間初のセメント工場として発展した。
このコンクリートブロックは、明治27年(1894年)に製造、横浜港防波堤の基礎として海中に沈設され、昭和6年(1931年)、改築に際し引き上げられたもの。普通ポルトランドセメントセメントを使用したもので、配合はセメント:砂:(砂利と小割栗石)が1:2.8:5.2,水セメント比は40%程度と推定されている。37年間海中にあっても損傷は認められず、優れたコンクリートであったことを証明している。
2010/02/12(金) 00:40:20|躯体保護と混凝土|