旧朝香宮邸・東京都庭園美術館がリニューアルオープン
旧朝香宮邸・東京都庭園美術館がリニューアルオープン
アール・デコの名建築がオープン 新館も開設
東京都庭園美術館が11月22日、約3年間にわたる本館の改修工事を終え、リニューアルオープンした。同時に新館を開設。オープン前日の21日に開かれた内覧会で初公開された。
東京都庭園美術館は旧朝香宮邸を継ぎ1983年に開館したものだが、30周年を迎え、老朽化が進んでいたため全面的なリニューアルが図られた。この建物は1920年から30年代にかけて流行したアール・デコ建築の世界的傑作と、国内外から高く評価されており、東京都の有形文化財に指定されている。
本館は室内装飾家アンリ・ラパンや宮内省内匠寮が手掛けたアール・デコ様式を継承し、創建時に近い空間を実現。外壁は、骨材の風合いを出し全面手作業で復刻された。
内覧会の同日に記念式典が行われ、舛添要一東京都知事やティエリー・ダナ駐日フランス大使らが出席、阿部海太郎氏によるピアノ演奏も行われた。
リニューアルオープン初日からは、東京都庭園美術館の建築を紹介する「アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築をみる」展と「内藤礼 信の感情」展を開催。
1933年当時の宮内庁工事仕様書
「アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築をみる」展では、休館中に行った調査・修復作業、朝香宮邸建築に携わったアーキテクツ達に焦点をあて、1933年の設計者、技術者、職人たちがどのような思いで建設し、改修に取り組んだかを、ビデヲや文献、報告書、仕様書などの展示を通じて紹介している。
屋上はウレタン防水脱気工法で改修されたようだ。
2014/11/22(土) 23:00:43|ニュース|