日本書紀と天然アスファルト(瀝青)
日本書紀と天然アスファルト(瀝青)
「日本書紀と瀝青」(1)
献燃土与燃水
《天智天皇七年(六六八)七月》◆高麗従越之路遣使進調。風浪高。故不得帰。以栗前王拝筑紫率。』于時近江国講武。又多置牧而放馬。又越国献燃土与燃水。又於浜台之下諸魚覆水而至。又饗蝦夷。又命舍人等、為宴於所々。時人曰。天皇天命将及乎。
防水の歴史を語る時、天然アスファルトに触れないわけにはいかない。そこで必ず出てくるのが「日本書紀には668年天智天皇即位の年に越後から燃える水と燃える土が献上されたという記述がある」という表現である。多くの文献にその孫引き、ひ孫引らしきものが見受けられ、カタログや技術資料に至っては、ひひ孫引きになりそうだ。
はたして本当にあるのか、どこにあるのか、ずっと気になっていたが、ついに見つけました。上がそれです。
燃える水はもちろん石油。一方燃える土は、石炭ないし泥炭、時として瀝青(天然アスファルト)だったであろうと解釈されています。
2010/04/08|ARCHIVES|