日本建築学会司法支援建築会議が報告会
日本建築学会司法支援建築会議が報告会
「修補工事費見積り方法」で検討結果を報告
司法支援建築会議
(写真は記事とは関係がありません。)
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日本建築学会司法支援建築会議は5月8日(金)14時30分~16時に建築会館ホールで「修補工事費見積り方法検討報告書」報告会、5月12日(火)10時~16時30分に講習会「建築紛争から学ぶ設計実務」を開催する。
詳細は、http://www.aij.or.jp/jpn/symposium/2015/shihou0508houkokukai.pdf
司法支援建築会議では2008 年に建物の瑕疵に伴う不具合の修補費用を算出するさいの指導的な役割を担う参考書を作成する委員会として「修補見積り検討小委員会」を立ち上げ、さまざまな修補工事について画一的な方法で見積ることを前提にして、統一された修補費用の見積り方法の作成を目指して活動を開始した。しかし活動を続けるうちに、修補に関する裁判の内容が多種多様であり、修補の目的、修補すべき個所、修補の方法とその範囲、および要求される修補後の品質が判例によって大きく異なることが分かってきた。
さらに基礎工事、防水工事、設備工事などの修補の見積りについては、規模によってやや事情は異なるが概して見積書に示す施工細目が複雑になり、見積りを業とする専門の第三者に見積りを依頼することが不可欠である場合が多いことが確認された。
この段階で、防水の専門家として、元大成建設の鶴田裕氏が委員に加わった。
検討の結果、すべての修補について画一的に見積もる方法を示すことは困難であり、むしろ小委員会では修補費用の見積り方法を一つの方法で統一することは必ずしも適当ではないと判断し、報告書では1 編1 章で通常的に生じる数編の修補事例について基本になる修補の見積り方法を計算例で示し、1 編2 章では修補の見積りの計算例のほかに、基礎工事、防水工事、設備工事などの事例については見積書などを例示して、修補の見積りをするための参考に供することとした。
今回、報告書がほぼまとまったことから、概要が報告される。
日時:平成27 年5月8(金)14:30~16:00
会場:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)
司会:池永博威(修補工事費見積り検討小委員会主査/元・千葉工業大学)
開会挨拶:上谷宏二(司法支援建築会議運営委員会委員長/摂南大学)
- 序章(10 分)14:30~14:40
- 池永博威
- Ⅰ編1 章「修補費用の見積り概要」(40 分)(14 時40 分~15 時20 分)
- 山本康弘(修補工事費見積り検討小委員会委員/元・東京都立大学)
- 岩松準
- Ⅰ編2 章「部分別修補工事費用の算出方法」、Ⅱ編(30 分)(15 時20 分~15 時50 分)
- 橋本真一(修補工事費見積り検討小委員会委員/建設物価調査会総合研究所主席研究員、経済研究部長)
- 防水工事と雨漏り(10 分)(15 時50 分~16 時)
- 鶴田裕(修補工事費見積り検討小委員会委員/元・大成建設技術研究所)
- 問い合せ:日本建築学会司法支援建築会議事務局川田昭朗
TEL:03-3456-2051 FAX:03-3456-2058 E-mail:kawata@aij.or.jp
2015/04/19(日) 08:53:12|ニュース|