日本一ののっぽビル「あべのハルカス」の水密性
日本一ののっぽビル「あべのハルカス」の水密性
あべのハルカスの水密性
地上300m。ビルとして日本最高の高さを誇る60階建ての超高層複合建築物「あべのハルカス」が、2014年3月大阪市の近鉄阿部野駅に誕生した。床面積30万㎡の中にホテル、デパート、オフィス、大学、医療・託児施設、劇場などなど、多様な用途を集積した立体都市である。その外装を覆うのは9万㎡に達し、ほぼすべてがガラスカーテンウオールだ。
設計・施工を担当した竹中工務店の藤井俊洋さんが、日本シーリング材工業会の機関誌「&SEALANT」の86及び87号に「あべのハルカスの架構と外装のエンジニアリング」を紹介している。
シーリングに関する部分として、
- ホテルの客室部分は合わせガラスによるダブルスキンで、乾燥剤を封入。湿度の高い浴室周りではインナースキンのシーリング材をポリイソブチレンシーリング材とした。
- 台風による大量の雨だけでなく、大きな気圧差による漏水を防ぐために、等圧方式のインターロック式ユニットカーテンウォールを採用。ウインドバリアに一般的なひれゴムではなく、発泡シリコーンゴムを採用して気密性を高めた。
- ウインドバリアへの水はね防止のため、スプラッシュバリアを設け髙い水密性を目指した。
などの記述がある。
&SEALANT Vol.22 No.87 日本シーリング材工業会発行。 http://www.sealant.gr.jp
2014/12/24(水) 10:04:36|ニュース|