宇宙開発でも防水は大事です
宇宙開発でも防水は大事です
平成26年 全アロン防水組合関東支部賀詞交歓会
ハヤブサの「電池屋」が明かす管制現場の様子
1月21日、東京都港区・メルパルク東京で、全アロン防水組合関東支部賀詞交歓会と記念講演会が開催された。
川上関東支部長は「職人不足、予算不足、材料費高騰、三重苦が予想される。防水、塗装、改修業界が協力して難局を打破しよう」と挨拶した。
小惑星探査機「はやぶさ」のバッテリーを担当した宇宙の電池屋、JAXA宇宙科学研究所 曽根理嗣(よしつぐ)准教授による記念講演。「宇宙探査の現場からのメセージ」。
懇親会で挨拶する小川理事長。
スクリーンに「宇宙開発でも防水は大事です」と見える。
打ち上げから奇跡の帰還に至る、手に汗握る生々しい解説でしたが、ここでは関係部分のみ紹介します。
人工衛星は秒速約9キロで地球の周りをまわっており、100分で地球を1周する。そのうち60%は太陽に面していて発電可能、陰になる40%の時間はめた電気で作動する。衛星が死ぬ原因の65%は電源系のトラブルで、残り35%が推進系のトラブルによる。バッテリーは軟なケースでは高真空の宇宙空間で破裂してしまう。そこでアルミケースで覆い、中をエポキシ、やシリコーン系接着剤で固めてしまう。
雨の日にロケットは打てない。積乱雲の中には氷のつぶてがある。これがロケットにぶつかるからだ。
スペースシャトルコロンビアは自分ボディーから剥がれおちた氷で翼を傷め、大気圏再突入の時、翼の付け根から浸入した熱で空中分解した。
表面を覆っているセラミックタイル断熱材は多孔性で、これが雨雲の中を突っ切ると湿る。水を含んで重くなる。すると操縦性が悪くなり飛行経路に支障きたすから。
2014/01/26(日) 11:52:40|ニュース|