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外壁目地防水の最先端技術でシンポ

外壁目地防水の最先端技術でシンポ

「外壁目地防水~仕様規定から性能設計へ」
AIJシール材性能設計指針小委員会

AIJ 外壁目地シンポ山田

日本建築学会材料施工委員会は、2018年12月3日(月)13:00~17:00、建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)で、建築物の長寿命化における外壁シーリング目地の重要性と、長寿命のための設計、施工、維持管理、余寿命診断などの最新技術を報告するシンポジウムを開催した。参加登録者120名、関係者を含めて140名が参加した。

テキスト
テキスト

冒頭、シンポジウムを主催した、日本建築学会材料施工委員会防水工事運営委員会シール材性能設計指針準備小委員会・山田人司主査が、同シンポを企画した背景、狙いなどを次のように説明した。

山田主査

「建築物の長寿命化は実現するためには接合部においても目地設計から材料選定、施工、維持管理までの建物のライフサイクル全般で的確な対応が必要となる。外壁接合部を構成するシーリング目地の長寿命化には、シーリング材の適切な性能評価とその評価に基づく性能設計の適用が欠かせない。2009年にシール材性能設計研究小委員会が設置され2012年「外壁接合部の目地防水における性能設計に向けて」シンポジウムでその成果が公表された。

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今回のシンポジウムでは、外壁目地防水の性能設計の確立を目指して活動してきたと小委員会の成果である「シーリング材を使用した目地防水における性能設計指針(原案)」や評価方法に関する提案など、さらにはドローン活用技術、改修工事、余寿命予測などの最新技術も報告される。」

また当日は、建築物の長寿命化とそのための診断・維持管理の社会的な動向を概観するために、2テーマの基調講演が行われた。

藤本

基調講演1 「建築市場の動向と長期使用時代の建築保全のあり方」

(藤本秀一:国土技術政策総合研究所)

国総研住宅研究部住宅計画研究室長の藤本室長が、データを示しながら地方公共団体の実情や公営住宅ストックの維持管理の実態を報告。公営住宅ストックのの長寿命化等、戦略的なストックマネジメントのあり方を展望した。また公営住宅の法定耐用年数は60年であるが、この時点で、壊していくことにはならないだろう。特に強度が残っているRC造に関しては、中性化対策として防水を施したうえで、水と空気を遮断し、建物の延命化を図ることになるだろう。その意味で「防水を制する者は保全を制する。といってよいだろう」と締めくくった。

伊東

基調講演2 「顧客から見た性能設計・施工・保全への提言」

(伊東昭博:伊東外装計画事務所)

森ビル入社後、外壁箱改修工事を20年間、その後新築ビルの外装を20年間担当してきた伊東昭博氏が、落下事故や汚染などの経験を通して、①材料が良くとも納まり、施工が悪いと性能は出ない、②施工条件を確保しないと良好なシールは打てない、③打ち換えを前提に納まりを検討すべき、④納まり図面の保管、⑤打ち返しないほうが良い場合、⑥シーリング材を使用しない工夫…など、「嫌がられることを承知で話します」と、多くの具体例を示しながら報告した。

委員会報告は以下の通り

委員会報告
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2018/12/04(火) 08:33:08|ニュース|

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