凍土シール作戦は破綻
凍土シール作戦は破綻
福島第一原発の汚染水対策、地下水遮れず
8月19日朝日新聞
東電は8月18日、福島第一原発の汚染水対策として実施している凍土壁について、凍結開始から4カ月半経過したが、なお1%ほどが凍っていないと原子力規制委員会の検討会に報告した。凍土の壁で地下水の流れを遮るという当初の計画は達成されておらず、橘高(きつたか)義典・首都大学東京教授は、規制委の外部有識者として「計画は破綻(はたん)している」と指摘した。
東電の報告では、「3月末に凍結を始めた長さ約820メートルの区間の温度計測点のうち、8月16日時点で99%が零度以下になったが、地下水が集中している残りの部分はまだ凍っていない」とした上で、「セメントなどを注入すれば凍らせられる」と主張した。
凍土壁の下流でくみ上げている地下水の量は、凍結開始前とほとんど変わっておらず。外部有識者の橘高(きつたか)義典・首都大学東京教授は「凍土壁で地下水を遮る計画は破綻している。このまま進めるとしても、別の策を考えておく必要がある」と指摘した。
2016/08/19(金) 23:59:10|ニュース|