令和2年 小暑
令和2年 小暑
令和2年7月7日午前0時14分。二十四節気の小暑:暑熱を感じ始める
祭りの多くは五穀豊穣・天下泰平を願い悪霊退散を目論む。
中でも祇園祭は、その起源は祇園御霊会にあり、疫病の流行により、貞観5年(863)、神泉苑で初の御霊会(ごりょうえ)が行われた。御霊会は疫神や死者の怨霊などを鎮めなだめるために行う祭で、疫病も恨みを現世に残したまま亡くなった人々の怨霊の祟りであると考えられていた。
都をはじめ日本各地に疫病が流行したとき、平安京の広大な庭園であった神泉苑に、当時の国の数66ヶ国にちなんで66本の鉾を立て、祇園の神を祀り、神輿を送って、災厄の除去を祈ったことにはじまる。
祇園祭は、7月1日の「吉符入」にはじまり、31日の境内摂社「疫神社夏越祭」で幕を閉じるまで、1ヶ月にわたって各種の神事・行事が続く。
祇園祭の実施に関して、コロナ禍の中、街は「今やらねば何の祇園御霊会ぞ」、一方、「祭りで感染が広がれば祭りの根底から覆ってしまう」と大きく分かれた。結局、毎年なら、祇園祭一色の京都の中心は、極めて静かだ。
2020/07/07(火) 15:29:58|PHOTOダイアリー|