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今年の日本書紀奉唱は「燃える土」業界から

今年の日本書紀奉唱は「燃える土」業界から

平成26年燃水祭で、ARK猪野瀬会長が日本書紀奉唱

近江燃水祭次第

平成26年7月7日、近江神宮で斎行される燃水祭の次第。日本書紀奉唱の項にARK猪野瀬会長の名がみえる。

石油と防水の祖神、天智天皇を祀る大津市の近江神宮で「燃水祭」が毎年7月7日に催されている。

「日本書紀」に「越の国 燃ゆる土 燃ゆる水をたてまつる」と記されていることに基づく式典である。メインイベントともいえる日本書紀奉唱は、今年は「燃える土」の防水業界が奉唱を担当し、業界を代表してARK(アスファルトルーフィング工業会)猪野瀬正明会長が奉仕することになった。

宮司とのmenndann

燃水祭に先立つ6月25日、今回日本書紀を奉唱する猪野瀬会長(右手奥)と地元の防水工事店メイコウの杉本憲央氏が近江神宮を訪問し、佐藤宮司(写真左手)、燃水祭を担当する大木権宮司(ごんぐうじ)と打合せを行った。

平成24年には「燃ゆる土」の防水業界関係者が本格的に参列し、「燃ゆる水」の石油業界関係者と両者が初めて揃い、この年初めて防水業界から㈱メイコウ(大津市)の代表取締役社長杉本憲央氏が日本書紀を奉唱した。

日本書紀第27巻に約1340年前の天智天皇の時代が記され、「越の国」とは現在の福井県、富山県、新潟県をさし、「燃ゆる土」は天然アスファルト、「燃ゆる水」は石油のことをいう。毎年、7月1日に胎内市黒川で開かれる黒川燃水祭で古式に則り原油が採油され、7日の近江神宮燃水祭で黒川からの使者により奉納、献上される。「燃ゆる水」の石油業界は既に40年を超えて「燃水祭」に関わり参列している。

「燃ゆる土」は過去に石炭、泥炭などとされることがあったが、日本防水の歴史研究会などの調査研究により、天然アスファルトであることが明らかにされた。以後、近江神宮でのすべての表記は「燃える土はアスファルト」で統一されるとともに、4年前より防水業界の参列が始まった。

「燃ゆる土」の天然瀝青が接着材、防腐剤、防水材として使われ、機能としての防水の起源となるうえに、「燃ゆる水」も現在の多様な防水材の原料としての起源ともなる。

昨年の近江神宮燃水祭では、新潟県胎内市関係者、石油業界及び関連業界、防水業界から約200人が全国から参集した。

式典後に直会(なおらい)が開かれる近江神宮勧学館では、今年も日本書紀の記述を絵画化した「燃土燃水献上図」をはじめ画、写真、日石発行社史、「燃える土」、文献などの資料が展示される予定。

拝殿でのポジション確認
拝殿で日本書紀奉唱のポジションを確認。

高精度陽時計P1120465

日本最高精度という日時計の前で。後ろに見えるのが最古の水時計である「漏刻」の復刻モデル。オメガ社が寄贈したもの。右端が杉本氏。

漏刻の仕組みや献上時計の説明

境内の「時計館」で大木権宮司から、漏刻や献上時計の説明を受ける。

石碑前P1120590

天智天皇が詠んだ百人一首の巻頭歌「秋の田の…」の石碑の前で。天智天皇が詠んだ雨漏りの歌の碑の前に、雨漏りを防ぐ材料を作る人と売る人、工事をする人がそろった。

漏刻

漏刻。時の制度を初めて設けたのが天智天皇で、その日を新暦換算して時の記念日となった。

2014/06/29(日) 16:34:26|「日本書紀と瀝青」2014|

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