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中銀カプセルタワービルの事例で見る名建築を再生する5つの方法

中銀カプセルタワービルの事例で見る名建築を再生する5つの方法

カプセルタワー保存・再生PJT 前田達之代表が「建築再生展」で講演。展示も。
住民にしか見えない視点、カプセルファンの飲み会の中で熟成されたカプセル生活の楽しみ方・保存活動の面白さを語る。

画像の説明

中銀カプセルタワービル保存・再生にかかわる最新情報を中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト前田達之代表が「中銀カプセルタワービルの事例で見る名建築を再生する5つの方法」のテーマで講演する。
2017年6月1日(木)13:55~14:40 東京ビッグサイト西1ホールで開催される「2017年 第22回 R&R 建築再生展」の特別セミナーの2日目のメニューである。セミナーの受講予約は不要で無料。
(入館は招待状または http://rrshow.jp/ 事前登録)

中銀カプセルタワービルは昭和47年(1972年)竣工。黒川紀章の初期の代表作で、当時世界的に話題になった「メタボリズム建築運動」の世界初の実用建築、という点で建築関係者には有名であり、そのユニークな形状で若者を引き付けてやみません。また「外国人観光客が見たい日本の現代建築」ナンバーワンでもあります。

しかし「建築再生展」の主催者が注目したのは、このことに加えて、今カプセルタワービルの中で起こっていること、のようです。雨漏りがして、給湯もできないビルにどうしてそこまで、住みたがるのか。不可能と言われた修繕やメンテナンスを、何とか実現しようとするエネルギーはどこから生まれるのか。

黒川紀章は「メタボリズム」の中に「セルフエイド」という概念を忍ばせ(組み込み)ました。そして「我々が追球したいのは、住民の参加、住民のセルフエイドシステム を刺激する原理として成長し、変化する建築である」と 言いました。この言葉は「住み手がその建築に住むことによって、自らの住まい方を自問自答し、延いては改修のあり方まで真剣に考えてしまう 建築」と読み替えていいのだと思います。

「住まいとは何か、家とは何か、住み続けることの難しさ、建築部材や構成要素は単に長持ちすればよいのか、循環あるいは容易に交換できることの方が良いのか」。我々は通常のマンションでは起こりえない、様々なトラブルと向き合う中で、知恵を絞り、苦労を楽しみ、仲間の住人と緩く、時に深く関わり助け合っています。(黒川紀章の予見を超えた新しいコミュニティーの胎動を、ここに見る人がいるのかもしれません。)

当日は、住民にしか見えない視点、カプセルファンの飲み会の中で熟成された、カプセル生活の楽しみ方・保存活動の面白さをお話します。セミナー講演の後は、カプセル保存再生プロジェクトのブースで質問にもお答えします。 是非お立ち寄りください。

なお中銀カプセルタワービル保存再生プロジェクトのブースは、銀座たてもの実行委員会、日本茅葺き文化研究会(草屋根による循環・再生の思想、苫葺き・苫編み実演)、中世古楽アンサンブル(バベルの塔時代の音楽演奏)、日本防水の歴史研究会(聖書や日本書紀に書かれた防水の歴史)、ビッグイシュー、日本熊森協会との協力ブースです。(中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト、銀座たてもの展実行委員会)

2017/05/16(火) 11:08:39|歴史的建物を守る|

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