ピングラウト協議会総会
トンネル漏水問題を考えるシンポジウム
トンネル漏水止水対策でマニュアル作成
ピングラウト協議会25周年総会で開催されたシンポジウム。活発な質疑応答が続いた。
2月25日、東京・霞が関ビルの東海大学校友会館で、ピングラウト協議会の25回定時総会が開催され柿崎隆志会長(オフィス トゥー・ワン)が再選された。同会は清水建設が特許を持つ、親水性発泡ウレタン樹脂によるコンクリートひび割れ補修工法の施工団体。
同工法は近年土木分野での採用が増えており、平成18年以後、土木用の材料は全出荷量の半分を超えるようになった。中でもトンネル工事の増加が顕著。しかしトンネルの漏水対策は、そのトンネルの工法や、漏水の部位によって、適用する止水方法がさまざまな上、建築での止水とは全く異なる判断が求められることがあるという。そこでピングラウト協議会技術委員会(柿崎隆志委員長)は土木構造物のエンジニアリング会社である応用地質㈱トンネル技術部 太田裕之部長、清水建設土木技術本部 久保昌史主査、同技術研究所 小野正上席研究員らの協力を得て、このほど「ピングラウト工法適用上の留意点:トンネル編」を作成した。
同技術マニュアルは、A4サイズ8ページのコンパクトなものだが、トンネルの工法別特徴と、それに伴うひび割れや漏水現象の特徴、止水対策上の留意点を分かりやすくまとめたもの。
シンポジウムはこのマニュアルに沿って、柿崎、太田、久保の各氏が概要を説明し、最後に会場から質問が寄せられ、活発な質疑応答となった。
ピングラウト工法適用上の留意点:トンネル編
Party Line (ピングラウト協議会懇親会)
司会は事務局 ㈱テクノポール 田嶌 泉さん
清水建設株式会社 常務執行役員
矢代 嘉郎 技術戦略室長・技術研究所長
ユープレックス株式会社
甲斐 洋一 取締役社長
清水建設㈱技術研究 小野 正 上席研究員(中央)
2011/02/26(土) 09:00:51|躯体保護と混凝土|