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シーリング防水不具合の責任はどこに

シーリング防水不具合の責任はどこに

120件調査し原因と責任所在を検討

下鴨神社本殿の屋根飾り
下鴨神社本殿の屋根飾り。(写真は記事とは関係がありません)

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シーリング材の水密性能は設計、材料、施工に至る一連の作業の結果で決まる。

不具合の件数は減少してはいるが今一歩進めるには高いハードルがある。それは「不具合がどの過程で生じたか」という視点だ。不具合を減少させるためにシーリングメーカーと工事店は原因を究明し、材工協力して解決に努力してきた。 その結果確実に事故は減少してきた。しかしこれだけでは片手落ちだった。どの過程で生じたかと原因をたどって行けば、元請のゼネコンや設計事務所に行き当たることも少なくない。設計そのものが無茶なおさまりであったり、工程が無理であったり。シーリング工事側では、それがわかっていても今までは、力関係で指摘すらできず、すべてを飲み込み、挙句のはてには、責任を取らされていたことも多い。本来、「不具合の発生を未然に防ぐには関与者と関与の内容の両方の情報が必要である。しかし今まで、関与者の観点から不具合を検討するといった作業はなされてこなかった」(同工業会顧問・田中享ニ東工大名誉教授)。

しかし現在のシーリング受注単価の中に、そんな理不尽を飲み込む余裕はなくなってしまった。日本シーリング材工業会は2011年7月に、保証問題検討委員会を設置し、1年間、シーリング防水の不具合調査を行い、その原因と責任の所在に関する検討を行った。同時に田中顧問は調査検討結果を建築学会で、発表していった。

ここでは調査件数120件の不具合事例の内訳と責任の所在に関する報告の一部を紹介する。詳細は2013年建築学会大会梗概集および、同工業会機関誌「& シーラント」83号を参照いただきたい。

(図をクリックすると拡大します)

画像の説明

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「& シーラント」83号より。

2013/12/14(土) 21:00:57|ニュース|

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