やむにやまれず茅葺き修理という古民家再生
やむにやまれず茅葺き修理という古民家再生
築150年の古民家で線香花火つくりのWS
平成30年4月14日の午後、東京都町田市の茅葺き古民家で、線香花火造りのワークショップが行われ、親子40人が参加した。
現在、線香花火の国産化率は0.1%。ほとんどが中国製である。日本の生産者は3社。 このうち軸に稲ワラを使う関西式の「スボ手牡丹」を作るのは1社のみ。それが福岡市内から車で1時間ほどのみやま市にある「筒井時正玩具花火製造所https://gurutabi.gnavi.co.jp/a/a_179/。 子供向け玩具花火の製造を90年以上行っている。この日の講師はその3代目社長筒井良太さんと今日子さん夫妻だ。
線香花火には2種類のタイプがあって、筒井さんによると「スボ手牡丹」と呼ばれる、関西地方を中心に親しまれてきたものと、和紙で縒られた「長手牡丹」と呼ばれ、関東地方を中心に親しまれてきたもの。米どころが多くワラが豊富だった関西に対し、紙すきの盛んだった関東では、ワラの代用品として和紙が用いられるようになった」そうだ。
「線香花火は、つぼみ、ボタン、松葉、散り菊の4段階の表情を見せる。1本の花火につける火薬は0.08グラム。これを膠(にかわ)で練って軸につける。多くても少なくても4変化は見られない」という。子供の頃の記憶では、「ボタン、マツバ、ヤナギ」だった気がするのだが、地域差があるのだろう。
前置きが長く成ってしまったが、本題はこちらの屋根。劣化が進んだ茅葺屋根のさし茅が始まっている。
「茅葺職人さんですか?」と声をかけたら、「いや~、屋根屋じゃないんだけれど、見るに見かねてやってるんです」と返事が来た。
「では何屋さん?」と聞くと「現場監督です」という。益々わからない。…続きは後ほど。
2018/04/20(金) 11:54:43|歴史的建物を守る|