すべらせないトライボロジー
すべらせないトライボロジー
「仙台堀切川モデル」に見る床/靴のすべり制御
「トライボロジーと建築」というと免振や曳家などを思いつくが、床の滑りや壁面の汚れの問題なども重要だ。屋根の分野では、先人たちは雨水の挙動を経験的に理解しながら屋根材の素材選び、固定方法、勾配などに生かし、屋根づくりの知恵を伝えてきた。
「屋根、防水、雨仕舞」をキーワードとする「ルーフネット」でも、このトライボロジーは取り上げたい分野でありながら、先送りになっていた。このほど技術情報誌およびポータルサイト『ベアリング&モーション・テック』の編集長である橋浦克彰氏が、建築リフォーム&リニューアル技術誌に「建物の再生を支えるトライボロジ―技術」として建築におけるトライボロジー技術の応用事例を紹介している。
建物の再生を支えるトライボロジ―技術 ②
すべらせないトライボロジー「仙台堀切川モデル」に見る床/靴のすべり制御
テツアド―出版、月刊「リフォーム」2016年9月号より転載
東北大学・堀切川一男(ほっきりがわかずお)教授の研究室では早くから、歩行中の滑り転倒を防止する靴底/床面間の問題に取り組んでいる。地元の産学官のトップが一緒に研究開発・製品化を進める堀切川研究室の活動は「堀切川モデル」と命名されている。
2016/10/04(火) 00:34:27|建築のトライボロジー|