「茅」ってなんだ?苫を編み苫を葺く
「茅」ってなんだ?苫を編み苫を葺く
茅という植物を見たことがありますか?
日本茅葺文化協会のフリップです。
「茅」かや とは、屋根を葺くための草の総称です。
ススキ、ヨシ、稲わら、麦わら、笹 など
これらの植物を「茅」と呼び、これらで葺かれた民家を、かやぶき民家と呼んでいます。
2017R&R建築再生展、「JWHA日本防水の歴史研究会」ブースにて。
神戸の茅葺職人の塩澤実さん(茅葺屋代表)によると、
「苫」とはワラやスゲなどの草を、元末を揃えて編んだものです。元の方を棟側にして、軒から棟へと重ねながら屋根の上に広げると、逆葺きの茅葺き屋根ができあがります。ちなみに元末を交互に草を編んだものは「筵(むしろ)」や「簾(す)」。とのこと。
さらに「あらかじめ編んでおいたものを巻いて束ねておけば、これをさっと広げて仮止めするだけで雨露が凌げる優れものです。耐久性はありませんが、手軽に雨養生するにはうってつけな葺き方です。」とも。さすが屋根屋。
2017/06/12(月) 23:44:39|屋根|