「燃える土」=天然アスファルトはどこで見る 1
「燃える土」=天然アスファルトはどこで見る 1
天然アスファルトとは地表付近に浸み出した原油の揮発性成分が失われ、残ったものです。
現在、道路舗装や防水に使用されるアスファルトは石油残渣(ざんさ)です。
日本書紀天智天皇七年(668年)7月の条に、越の国から燃える土(天然アスファルト)と燃える水(石油)が天智天皇に献上された、と記されており、その献上地が新潟県黒川村(現・胎内市)であることが、現在定説になっています。この事は本サイトで何度もお伝えしてきました。
ところで昔はそうであったことは解ったが、今はどうなのだ?燃える土や燃える水は見ることができるのか?という疑問がわいてきます。新潟県黒川ではいまでも燃える水=石油が水とともに湧出しそれ天智天皇の時代と同じ様にすくって、滋賀県近江神宮に献上する「燃水祭」が毎年行われています。
一方肝心の「燃える土」は現在の新潟では見ることができない様です。それが可能なのが秋田県潟上の豊川油田です。
土瀝青(どれきせい)秋田豊川油田産。
天然アスファルト露出地。
かつての採掘跡。今は池になっている。
そのことを説明する、教育委員会の解説看板。
キーワード:豊川油田。佐々木榮一。黒沢利八。ナミビア。死海。中島路可。縄文遺跡。アスファルト考古学。交易品。
>>続く
2019/10/13(日) 20:52:46|考古・地学|