「施工と管理」銅屋根クロニクル-50-
「施工と管理」銅屋根クロニクル-50-
地味にカラフル 秋の夕暮れ色づく屋根
笠間稲荷神社(茨城県)
「四方を山に囲まれ笠間の中心に鎮座する笠間稲荷神社は、ご由緒書によると1349年前、孝徳天皇の時代(白雉年間)と云われ、日本三大稲荷のひとつに数えられる。 また胡桃下稲荷、紋三郎稲荷とも称され、訪れる参拝客は関東有数の年間約350万人に達するという。
秋の菊まつりでは、色とりどりの菊が境内全域を埋め尽くす。参道の両脇には懸崖造りの菊が連なる。背景は大銀杏の黄葉。銅屋根の緑青の屋根は夕陽を浴びて金色に輝く。社殿の朱が加わると、晴れた秋の夕方は地味派手笠間稲荷が出現するというわけだ。
その拝殿の奥に建つのが国の重要文化財に指定されている江戸末期建立の重層入母屋造りの本殿。 総けやき造りで、周囲は当時の名工たちの技による「蘭亭曲水の図」や「三頭八方睨の龍」など精緻な彫刻で飾られている。
おいなりさんは勿論のこと、いなりそばも、こんなお稲荷さんもあります。
名物は 饅頭 おいなり いなりそば。参道にはお稲荷さん屋もあります。
日本金属屋根協会が毎月発行する機関誌「施工と管理」に「銅屋根クロニクル」を連載させていただいています。この企画は日本の重要な近代建築や寺社建築とその銅屋根を紹介し、板金職人の技と心意気を伝えようというものです。物件と紹介と銅屋根施工のポイントを紹介してゆきます。
バックナンバーはこちら>>http://www.kinzoku-yane.or.jp/chronicle/index.html
銅屋根クロニクル 50 笠間稲荷神社(茨城県)
2018/02/02(金) 22:48:37|屋根|