「ものづくり・匠の技の祭典2017」
「ものづくり・匠の技の祭典2017」
東京国際フォーラムで3日間
防水コーナーも大賑わい
衣食住あらゆる分野で日本を支える伝統的な匠の技と最先端のものづくり技術の魅力を発信する「ものづくり・匠の技の祭典2017」が、8月9日(水)~11日(金・祝)の3日間、東京国際フォーラムで開催された。主催は東京都。地下2階のメイン会場では、東京都等の技能士会連合会、職業能力開発協会に参画している団体がそれぞれ嗜好を凝らして出展した。ブースではさまざまな職種のものづくりを体験する親子の姿が多く見られた。また実演や鑑賞、商品を購入することもでき、盛りだくさんの内容で、会場は賑わいを見せていた。
この祭典は、日本のものづくりを支え、伝統を継ぐ約80団体が、衣・食・住・工・伝統工芸・全国のゾーンに分かれ、匠の技術の実演や逸品の展示紹介するもの。建築関連では、防水、大工、左官、瓦、タイル、板金などの技術が紹介された。
また期間中は、ステージ上にてさまざまなイベントが開催される。オープニングイベントでは国内外で活躍する左官職人の「挾土秀平」氏が、匠の技を披露、初日夜のTVニュースでも紹介されていた。
ウレタン防水材を使用した携帯ストラップ造りが人気
防水関係では、東京都の委託を受け昭和52年度より防水工事施工職種の技能検定実技試験を実施し、下部組織である「東京都塗膜防水技能士会」が講習会を行い優秀な防水施工技能士を育てている東京都塗膜防水技能検定協議会などが20名のスタッフの協力を得て参加した。
その他、主な建築仕上げ関係の参加は以下の通り。
左官:東京都左官組合連合会 左官の最高級の上塗りに属する「大津磨き仕上げ壁」の構造体を展示。匠による現代大津磨きの実演、塗り壁体験、光る泥団子づくり体験。
板金:東京都板金工業組合 東京都建築板金技能士会 金属の展性・延性を生かした板金技術による作品の実演、展示、販売。板金工具を使ったホイッスル、レリーフ製作。
かわらぶき:東京都かわらぶき技能推進協議会『KAWARA』は1400年の歴史ある屋根材。かわらぶきマイスターが2級技能検定内容を実演。実際の瓦で施工体験。
塗装:東京都塗装工業協同組合 建物は塗装を施すことで保護されている。塗装職人の技と、機能性塗料・高意匠性塗料など多種多様な塗装を展示。
タイルアート:東京都タイル技能士会 タイルは数千年前のエジプトピラミッドの装飾に遡る歴史的な建材・意匠材である。モザイクアート、世界で1つのマイ・タイルアートを体験。
内装:東京内装仕上技能士会 内装仕上げの技能は、建設現場で壁紙やプラスチック製床材、カーテン等を施工するときに使われる。プロの指導で体験工作。インテリア雑貨販売。
2017/08/10(木) 13:20:10|躯体保護と混凝土|