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2015年5月4日 号(№243)

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2015年 皐月さつき 平成27年、昭和90年、大正104年、明治148年

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第24回BELCA賞

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神戸商船三井ビル、JPタワーなど10点が受賞
公益社団法人 ロングライフビル推進協会(BELCA)は、このほど第24回BELCA賞として、神戸商船三井ビル(写真)、JPタワーなど10点の受賞物件を発表した。>>つづきを読む

ダイヤフォルテ防水工業会第19回通常総会

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20周年控え組織改編
代表幹事に山田氏(ダイヤプラスフィルム)
塩ビシート防水の施工団体であるダイヤフォルテ防水工業会は平成27年4月14日、東京・九段下のホテル・グランドパレスで、第19回通常総会を開催、組織・運営体制の変更などからなる事業計画を採択した。>>つづきを読む

日本建築学会司法支援建築会議が報告会

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「修補工事費見積り方法」で検討結果を報告
司法支援建築会議
日本建築学会司法支援建築会議は5月8日(金)14時30分~16時に建築会館ホールで「修補工事費見積り方法検討報告書」報告会、5月12日(火)10時~16時30分に講習会「建築紛争から学ぶ設計実務」を開催する。>>つづきを読む

絵日記

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燃土燃水献上図 大正3年(1914)小堀鞆音(こぼりともと)

画

燃土燃水献上図 大正3年(1914) 小堀鞆音(こぼりともと) 

JX日鉱日石エネルギー㈱所蔵

「日本書紀」(第二十七巻、天智天皇七年)の記述「越国献燃土与燃水」に基づく画。

越国(現新潟県)で産出した燃土(アスファルト)と燃水(石油)を献上する様子を描く。下画が東京藝術大学に所蔵され、「大正三年博覧会出品画」との裏書があるが、東京大正博覧会へ美術部門への出品は確認されない。当時の日本石油㈱の依頼で制作された。以後石油業界では複製・印刷等で、図像が浸透した。

前田青邨による同主題の作や、「本作からモチーフを引用した、塚田秀鏡の彫金作品の存在も知られる。

先行図像のないこの故事を描くにあたっては、故事とは時代が隔たるが「鳥獣戯画」「伴大納言絵巻」のような平安鎌倉期の絵巻を参照したようだ。金砂子の大部分は後年の修理の際に施されたもの。

近代に入って重要性を増した石油業界の人々が自らの「歴史」の図像化を求めた、またこの鞆音画が典拠・参照されたことなど歴史画と社会との関係性が興味深い作品。初公開。(文献:ルーフネット http://roof-net.jp/ 参照。)

佐野市立吉澤記念美術館 小堀鞆音没後80年記念展 図録解説より

ずろく
平成23年10 月1日発行。

燃える土とは天然アスファルト。燃える水とは石油。石油に関する日本最古の記録が日本書紀だ。

日本書紀は、奈良時代に成立した日本の歴史書。日本における伝存する最古の正史で、舎人親王らの撰で、養老4年(720年)に完成した。神代から持統天皇の時代までを扱う。全三十巻。

この天智天皇を祀っているのが滋賀県大津市の近江神宮である。

日本書紀の「燃土燃水献上」シーンを我が国歴史画の父・小堀鞆音が大正3年に制作した「燃土燃水献上図」である。前で担いでいる甕にはいっているのが「燃える水=石油」。後ろの唐櫃(からび)の中は「燃える土」。この時代、天然瀝青は接着材、防腐剤、防水材として使われていた。

天智天皇の時代と同じようにカグマで採油し、桶に絞り出す。
黒川燃水祭。天智天皇の時代と同じようにカグマで採油し、桶に絞り出す。

毎年「燃水祭」は盛大に執り行われる。石油業界では昭和53年より多くの人たちが参列している。新潟県黒川から運んだ燃える水を奉献し、昨年はアスファルトルーフィング工業会の猪野瀬会長が日本書紀の該当部分を奉唱した。石油業界にとって天智天皇は「石油の祖神」であり、「燃水祭」は業界人として「石油の祖神」に感謝の祈りを捧げ、業界の繁栄を祈願する重要な行事となっている。

黒川燃水祭献上行列
黒川燃水祭献上行列

石油業界にとって天智天皇が石油の祖神であるなら、防水業界にとって(道路業界にとってもなだが)燃える土を献上する天智天皇は「防水の祖神」である。近江神宮で行われる「(燃土)燃水祭」は「防水の祖神」に感謝の祈りを捧げ、業界の繁栄を祈願する重要な行事となるべきものであろう。

  • 平成27年7月1日 黒川燃水祭 新潟県胎内市 シンクルトン石油記念公園
  • 平成27年7月7日 近江神宮燃水祭 滋賀県大津市 近江神宮

本年の近江神宮燃水祭で、「燃土燃水献上図」の原寸複写が、石油商業組合、ARK、JWHA・日本防水の歴史研究会より、奉納される予定である。

2015/04/23(木) 00:10:09|ARCHIVES|


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

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