「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2011年 1月26日 号

2011年 1月26日 号 画像の説明

2011年 睦月むつき 平成23年、昭和86年、大正100年、明治144年

画像の説明画像の説明

21世紀に入って二番目の10年の始まり

田勢康弘(たせやすひろ)氏

社団法人日本金属屋根協会 新年賀詞交歓会並びに講演会
平成23年1月19日(水)東京都中央区日本橋茅場町の鉄鋼会館で。講演会講師は「週間ニュース新書」メインキャスターで日本経済新聞客員コラムニストの田勢康弘(たせやすひろ)氏。同協会での講演は3回目。>>続きを読む

石油・アスファルト業界の「お宝歴史画」が行方不明!

小堀鞆音の「燃土燃水献上図」

小堀鞆音の「燃土燃水献上図」が行方不明に!
石油・アスファルト業界にとって、極めて重要な画。日本書紀に記載される「アスファルトと原油を天智天皇に献上した」と言う記載をテーマに日本画の大家小堀鞆音が画いた「燃土燃水献上図」。日本石油が創立30周年(大正6年)記念に依頼したとされている…全文を読む

ブリューゲルのもう一つのバベルの塔

ブリューゲル

聖書と防水ギャラリー5 バベルの塔(P.ブリューゲル)
かつて世界中は同じ言葉を話していた。東の方からやってきた人たちが、シンアルの地に平野を見つけ住みついた。彼らは石の代わりにレンガを、しっくいの代わりにアスファルトを用い、さあ点まで届く塔のある街を建てようといった。旧約聖書 創世記11章1~9節 >>絵を見る

絵日記

画像の説明

画像の説明

新着ニュース

2011/01/25 全アロン防水組合関東支部 新年講演会、賀詞交歓会new
2011/01/24 伏見雅光さんのカレンダーnew
2011/01/22 我が国の文献における瀝青・アスファルトの初見は日本書紀new
2011/01/19 近江神宮「志賀」が語る「燃水祭」
2011/01/19 21世紀に入って二番目の10年の始まり
2011/01/17 石油・アスファルト業界の「お宝歴史画」が行方不明!
2011/01/14 ブリューゲルのもう一つのバベルの塔
2010/01/13 鳩を放つノア
2011/01/11 花街の1年は始業式で始まる
2011/01/09 雨漏りを憂う 天智天皇の歌「秋の田の…」にもとづく、近江神宮かるた祭
2011/01/08 アララト山上のノアの方舟
2011/01/07 近江神宮かるた大会顛末
2010/01/06 バベルの塔に先立つメソポタミアの高層神殿ジグラット
2011/01/06 続・アスファルトもシート防水も塗膜防水も「防水の歴史は4千年」
2011/01/05 アスファルトもシート防水も塗膜防水も 「防水の歴史は4千年」じゃ。
2011/01/05 「聖書と防水」ギャラリー3 ミケランジェロが描いた「ノアの方舟」
2011/01/04 百人一首「雨漏りの歌」かるた大会がBS2で実況中継?
2011/01/03 人気コミック「ちはやふる」 近江神宮はカルタの聖地
2011/01/02 漏刻とフンデルトヴァッサ-のカウントダウン時計
2011/01/01 2011 元旦 謹賀新年
2010/12/31 声と力と心を合わせた 除夜の鐘
2010/12/30 式部「めぐりあいて…」の歌碑は京都 蘆山寺に
2010/12/30 防水関係者のための百人一首講座 その802話
2010/12/29 第2回韓中日防水シンポジウム(続)
2010/12/28 小倉百人一首  最初の歌は天智天皇の雨漏りの歌
2010/12/26 水路閣改修調査委員長 石田潤一郎さんについて
2010/12/24 休日のトランペット吹きはコルネットを愛する
2010/12/20 休日のトランペット吹き
2010/12/18 東京都下 あるマンションの餅つき
 :
以前の更新情報はこちらをクリック!

近江神宮「志賀」が語る「燃水祭」

「志賀」

天智天皇を祀る近江神宮にとって、「燃える土(瀝青・アスファルト)と燃える水(石油)を天智天皇に献上した」という日本書紀の記録は、極めて重要である。我が国文献中に見る、アスファルト・石油の初見であるこの記述にもとづき、近江神宮は毎年7月7日、燃水祭を斉行している。
毎月発行されていた近江神宮の広報誌である「志賀」の7月号には、例年燃水祭に関する記事が掲載される。

ルーフネット編集部では、近江神宮からいただいたこの資料のうち、数点を選び順次紹介します。昭和63年7月1日号の「志賀」です。表紙の絵には前田青邨が画いた「燃水献上図」が掲載されています。

本文中「所見」は「初見」、「清水」は「清砂」のことだと思われます。もちろん見出しの書記は御愛嬌。
(Y.M.)

越国、燃土と燃水とを献る

―――書紀天智天皇七年

 天智六年都を近江大津に遷された天皇は、明くる七年(六六八)正月三日、大津宮に御即位される。
 大化元年六月、蘇我入鹿を大極殿に誅し給い蝦夷を誅に伏さしめ国本の正道を立てしめられてより十七年の間、皇太子として改新の大事業を着々と進められ、斎明七年、百済の役に際し、斎明天皇朝倉宮陣中に崩御せられた後は即位の式を挙げられず素服(あさものみそ)にて称制を行なわれた。更に六年を経た七年目の正月、即位の礼典は新都大津京において華やかに行なわれたのであった。
 この年の主な歴史事項を見ると◎二月、倭姫女王を皇后に立て給い皇弟大海人皇子を皇太弟となされる。◎四月、百済・調を進む。◎七月、高麗越路より調を進む。栗前王を筑紫率に配す。武を近江に講じ牧を置き馬を放つ。越国、燃土と燃水とを献ず。◎九月、新羅、調を進む。◎十一月、新羅王に絲綿韋等を賜ふ。◎是歳、近江崇福寺を創立す。等々が記録されている。
 この七月の条に録される『燃土、燃水(もゆる土、もゆる水)は、石炭、石油の事である。(注1)我が国文献中に見る石油の初見は、実に千三〇〇年前、大津宮天智大前に献上されたものであった。
 「越国」は、現在の新潟県北浦郡黒川村であったといわれる。黒川村の由来は、昔、黒い川が流れる程、臭水(くそうず)(原油)が湧き出した事によると伝えられる。この臭水の川野に落雷等にいよって火災が発生村人が被害を被むっている事を知られた中大兄皇子は、大化四年、使を出し、臭水の神を祭り、清水を撒く事を教えられ、工事が行なわれた事により火が鎮まったと伝えられる。今日の基幹エネルギーとして文明社会の血液となった石油が、古代、天智天皇により暴ぶる勢いを鎮められたという御事蹟を想う時、まことに、この時代の布石が大化改新に象徴として表われている事の深い意義を感じて止まないのである。
 近江神宮では、この由緒に鑑み、毎年七月七日、燃水祭を斎行、文化の火石油、その祖神に感謝のまことをささげるのである。祭典には今日も、越の国、黒川村々長より「燃水献上の儀」が執り行われている。
(滋賀 第240号 昭和63年7月1日)

注1:編集部注。近江神宮広報誌「志賀」の発行責任者である吉田健一宮司は、平成2年の記事で、「燃土とは天然アスファルトのことである」と記している。文中の太字は本文のまま。


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

画像の説明

我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

  • 主な収録項目

資料第壱号「アスファルト及びその應用」

資料第弐号「日本アスファルト物語」 (編集中)

画像の説明  画像の説明


本サイトの内容の無断転載、および無断利用を禁じます。

powered by Quick Homepage Maker 4.8
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional