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「路上のうた」

「路上のうた」 ホームレス 住まいの川柳 雨の巻

雨上がり 我が寝床から 虹が立つ

路上のうた
ビッグイシュージャパン2010年12月10日発行 700円。

福岡のホームレスとその仲間が書きためた8百句の川柳の中から300句を選りぬいて、「路上のうた ホームレス川柳」としてまとめたもの。
句集の解説を書いている作家の星野智幸さんはホームレスを撮り続けている写真家の高松英昭さんと一緒に「路上文学賞」を創設した。その星野さんが「寝ている最中に降る雨は悩みの一つだが、それを幻想的な光景に変えてしまう。私は真夜中の暗闇に濡れた毛布から上がっているイメージを浮かべて、その美しさに鳥肌が立った」というのが上の句だ。

そのほか星野さんが激賞するのはこんな句。

野良猫が 俺より先に 飼い猫に
盆が来る 俺は実家で 仏さま
北の風 このままいると 北枕
枕元 門松がわり 靴を置く
出初め式 元消防団の 血が騒ぐ
宿なしは 「福は外」へと 豆をまく

では、「住まいの原点を探る」ルーフネット編集部は「路上のうた」の「住まう」の章より、雨の句をいくつか紹介します。

朝露に 寿司を頬張る 夢も醒め
夜に雨 深い眠りの 頬(ほお)濡らす
雨宿り 誰かの寝床を 取ったかな?
雨降ると 又探さなきゃ ダンボール
軒先を 渡って歩く 雨の街
そして
雨上がり 我が寝床から 虹が立つ

星野さんが
「こんな壮大でアナーキーなユーモアを出せる力こそが、生きる力なのだろう。そして、この句に反応して笑うことで、私もそのユーモアのエネルギーのおすそわけにあずかるのである」
という「路上のうた」を買って、元気をいただきましょう。

内容: 第1部 ホームレスの四季
    第2部 ホームレスを生きる (解説 星野智幸)
体裁: 文庫版、128ページ、ソフトカバー付き
定価: 700円(内訳 販売者350円+ビッグイシュー317円+税33円=700円)

2011/03/26(土) 12:12:00|屋根|

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